喉が渇いた、あなたならどうする？

From 高木 仁也

大阪のスタバより

いきなりですが、

今、あなたは離島にいます。

誰もいない、無人島。食べ物のなければ飲み物もありません。食べ物・飲み物全て自分で確保して生き残らなければいけません。

数日経ったある日。

あなたの喉はカラカラになっています。最近、全く水を飲んでいません。雨も降る気配はなく、喉はカラカラ、唾を飲み込もうにも出てこない。口を開けばカッサカサな状態です。

「水が飲みたい。。。」

人間の70%は水でできていると言われていますから、水を飲まないと死んでしまいますね。幸運なことに、島の周りは海水で囲まれています。

飲める水ではありませんが、海水なら目の前に飲みきれないほどあります。

さて、あなたは生き延びるために海水を飲むでしょうか？

それとも、この場を我慢して、助けに来てくれるのを待ち続けるでしょうか？

喉はカラカラ、目の前に水があったら飛びついてでも飲みたい、コンビニで売っている100円の水でも、いまなら１万円を払ってでも飲みたいくらい、喉が渇いています。

そんな状態の時、あなたなら、海水を飲みますか？それとも、我慢しますか？

もしあなたが、海水を飲む。と選んだのであれば、とても残念です。

なぜなら、ある調査によると、海水を飲んで死ぬ人の割合は、海水を飲まなかった人に比べて１０倍も違うという結果が出ているからです。飲んだ人は、飲まなかった１０倍死んでいるということです。

実際、人間が海水を飲むと、体の水分は取り込んだ塩分を体から排出しようと、尿などで排出しようとします。すると、さらに体から水を出すことになり、今まで以上の酷い喉の渇きに襲われるんだそうです。

なぜ、この話をあなたにしたのか？

その理由は、ビジネスでも目の前の解決策に飛びついても結局はそれが最悪の状況を生み出してしまうんですよ。ということを伝えたかったからです。

事実、多くの人が売上や集客ができなかった時、困った時に、ついつい目の前の問題に目を向けがちです。そして、その目の前の問題を解決するためにコンサルタントにお願いをしたり、簡単に儲かる儲け話に乗ってしまったり、ネズミ講にはまってしまったりするわけです。

目の前の問題を解決することばかりに囚われているので、解決したとしてもまた新しい問題が発生するわけです。この場合だと、喉の渇きを潤すために海水を飲むわけですが、一瞬は喉が潤うかもしれません。一時的にはカラカラの状態からは抜け出せるかもしれませんが、時間が立つと、さらに最悪な状態が待っているわけです。

ビジネスでも同じで、目の前の問題に飛びついては、結局問題解決にならないですよということですね。

もし、あなたがこの記事を読んで「目の前の問題解決ばかりしているな」と感じたのであれば、一度自分を俯瞰して見てみると、本当に解決するべき問題が明確になるかもしれません。

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