社長の仕事術 2017/11/28

景気が良いのは本当か?



リッチ・シェフレン
ナビゲーターの中谷です。

 最近ニュースをチェックしていると、「過去最高」と書かれた記事が多いことに気付いている方も多いかもしれません、、、

僕は全く金融には疎いのですが、そんな僕でもニューヨークダウ平均株価は過去最高値を更新しているとかいう情報は嫌でも入ってきます。世界的に株高が進んでいるらしいので、、、実はこういった動きは海外だけじゃなく、日本でも起きています。

 

上場企業の純利益が過去最高



例えば、SMBC日興証券の発表によると、東京証券取引所第1部に上場する3月期決算企業1099社の中間決算の集計では、営業利益が前年同期比15.2%増加して16.2兆円となって過去最高水準らしいです。さらに純利益は前年同期比で22.5%も増えているらしく、13.3兆円となって過去最高となる見通しだとか。。。

ニューヨークの株価が過去最高というのでわかるように、海外の経済がすこぶる良いらしく、しかも円安の影響もあるみたいで輸出が好調のようですね。

もうよくわからない数字すぎて凄いのかどうかも分かりませんが、、、


大学生の就職内定率が過去最高


厚生労働省と文部科学省が発表したところによると、2018年の春に卒業予定の大学生の就職内定率が10月の時点で75.2%と、過去最高になったんだそうです。

この調査を始めたのは1996年度かららしいですが、リーマンショックの前後に過去最高を記録し、その後景気の冷え込みに伴って急落の後、再び過去最高を更新したよう。。。

ちなみに、厚生労働省が発表した9月の有効求人倍率に至っては1.52倍で、バブルの時が1.4倍程度だったことを考えると、この数字がどれだけスゴイ数字なのかがわかると思います。超氷河期世代の僕らには考えられないことですね、、、


大卒新入社員の初任給が過去最高

 

当然、企業の景気がよくなってきていて、しかも人材不足となれば給料にも反映がされるはず。ということで顕著に出てきたのが、大卒新入社員の初任給の話で過去最高になったそうです。

しかも、2年連続で過去最高を更新。。。厚生労働省が従業員10人以上の企業で新卒の採用をした、約1万5000社を対象に今年の7月に調査した結果らしいです。この統計情報は昭和51年から調査しているらしいので、この40年ほどにおいて過去最高の水準にあるってこと。。。


ちなみに、男女別では男性が20万7800円で、女性は20万4100円、実際の増加率は男性が0.9%で、女性は2.1%だったらしいので、このペースだと近々女性の方が初任給は高いなんてことにもなりそうです。


内定辞退率が過去最高

 

給料が良いからといって人が集まるかと言うと、、、そんなわけでもなく、リクルートキャリアが発表した「就職プロセス調査(2018年卒)」によると、内定辞退率も64.6%と過去最高になったそうです(笑)

まぁ、内定率自体が上がってるということは、当然1人が多くの内定を貰っているということでもあるので、辞退する率もそりゃ上がるわねということ。


人手不足はチャンスのはずなのに



と、こんな話を踏まえて考えてみると、人手不足で悩んでいる企業さんが結構多いことがわかると思います。

そんな悩みを解決する存在の1つが人材派遣会社なわけですが、、、先日その人材派遣会社の経営者の方から相談をいただきました。

その方が言うには、どうにも派遣社員として派遣しているスタッフの定着率が良くないとのこと。人間関係の問題とか、残業時間の問題とか、色々とうまくいかない部分が多いらしく、派遣会社の社内ではコミュニケーションが取れているのに、派遣先の環境の悪さでスタッフがやめてしまうんだそうです。

だから、その経営者の方は、スタッフに教育を施して、何とか離職を食い止めようと考えていたそうなんですが・・・


問題はそこじゃない



僕が相談に回答したのは、そういうことではありませんでした。どういうことかというと、これだけ景気も良くて人材不足で困っている会社がたくさんあるんだったら、、、「クライアントを変えたらどうですか?」ってのが、僕からの提案。

要するに、その方は自社のスタッフに問題があるのではないか、自社のスタッフのやり方に問題があるんじゃないかって考えてたみたいなんですが、いやいやそうじゃないんじゃない?と。。。

そもそも、派遣先のクライアント側に問題があって、それをコントロールできないんであれば、そんな問題がないところと契約したらいいんじゃないですか、、、と。自社の文化とか理念とかと一致するような、スタッフを大事にしてくれるようなところと契約したら良いんじゃないかというのが、僕の答えでした。

 

問題は本当にそこなのか?


今日お話した通り、世間はニュースで見る限りは、かなり好景気である印象です。でも、それを実感できないという人も少なくないはず。。。だけど、そうなっている問題は、もしかしたら自分の方にあるかもしれません。

つまり、例に挙げたように問題を見誤っているせいで、好景気の波に乗れてない可能性もあるってこと。。。スタッフを教育するのではなくて、クライアントを変えることで何の問題もなく進む可能性があります。

同じように、あなたが今問題だと思っていることも、実はもっと根本的な問題があって、それさえ改善してしまえば、好景気を実感できるようになるかもしれません。

今一度、自分が問題視しているものが、本当に改善すべき問題なのかどうかをチェックしてみるといいですね。そうすれば、あなたも「過去最高」の利益を出すことができるかも、、、

 
P.S.今回の景気の良さは、どうも一部の人に利益が偏っているようですね、、、

その一部に入る必要性があるのかもしれません。


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