社長の仕事術 2018/12/26

それ、チャット使うのやめへん?




リッチ・シェフレンナビゲーターの中谷です。

少し前から何度か色々な人に同じことを話ししたので、これってどこでもあるあるなのかな?と思ってるんですが、、、

「ああー、そういうことだったんですねー」チャットでやり取りしてたけど、なかなか埒が明かなくて電話で話をすると一瞬で解決したみたいなことってないですか?こんなことがメールでのやり取りの時も同じようなことがよく起きてたんですけど、テキストをベースにしたコミュニケーションって、かなり難易度が高いんじゃないかと個人的に感じてます。。。そもそも・・・


文章の書き方を勉強できていない

セールスライティングとかを学んでいる人ならわかると思うんですが、そもそも僕たちってコミュニケーションを取るための文章の書き方って、学校であまり習ってない。国語の授業で習うのは、ちょっとした小論文を書くための方法だったり、難解な文学を読み解く方法だったりで、誰かを説得したり納得させたりするような、ビジネスに特化した文章の書き方なんて基本的には勉強してません。まぁ、学校の先生自身が社会に出て、外部の組織(教育関係じゃなくね)とメールやチャットでコミュニケーションをしまくってるなんてことがないんだから、教えようもないってところだと思うんですが。だから、ビジネスで使う勉強をしていない文章で的確にコミュニケーションを取るっていうのは、技術的な面から見ても、かなり難易度は高いんじゃないかな。。。


日本人に向いていない

総務省の「ICTによるインクルージョンの実現に関する調査研究」の2018年の報告書によると、インスタントメッセンジャーのようなビジネスICT(情報通信技術)ツールを積極的に利用している割合の国際比較ではアメリカが34.7%なのに対して日本は6.9%です。圧倒的に少ない。。。これはまだ日本がビジネスの現場でメールを重視してるからっていう話もあるんですが、僕はそれだけじゃないと思う。というのも、日本人の根底にあるのって「察する文化」とか「語らぬ文化」って言われてます。だいぶ欧米化されてきたとはいえ、未だにそういう傾向が強いのは確か。。。それが良いのか悪いのかは置いといて。だから日本人は、言葉通りの意味じゃなくて、言外の意味っていうのを結構重要視してるわけです。対して、特にアメリカのような文化が入り混じってる国というのは、はっきりものを言わないとそもそもの常識や良識が異なっているので話が通じません。だから言葉でどストレートにものを言う文化なので、日本ほど言外の意味を気にしなくても、それなりにはやっていけるんじゃないかと。結論として文化的な背景の違いもあって、言葉とか文章だけでやり取りするツールは、日本人のコミュニケーションにはあまり向いていない気がしますね。


言外の意味は言葉以外に表れる

それに、言外の意味というのは言葉以外のところに表れます。話をしている時の声のトーンとか、スピードとか、顔の表情だったり、反応の早さだったり、あるいはそれ以外の醸し出してる雰囲気のような曖昧なものも捉えて、僕たちはコミュニケーションをしている。だから、チャットで一言「わかりました。」と書かれていても、それが苦渋の表情で「わかりました。」と言ってるのか、満面の笑みで「わかりました。」と言ってるのか、もしくは本当はわかってないけど「わかりました。」と言ってるのか、ふてくされて「わかりました。」と言ってるのか、、、それがわからない(笑)で、いよいよ埒が明かなくなって電話をしてみると、、、「あー、そういうことだったんですね。」ってお互いのわだかまりも解けて一瞬で解決、、、ってなんじゃそらみたいな(笑)もう、本当に時間が無駄だなと。。。


時間がかかる

結局のところ、ツールを使って効率が上がることを望んでるはずなのに、文章にしようとすると時間がかかるんですよね。面と向かって話をすれば5分で終わる話も、メールにすると30分はかかるなんてざらにあると思います。中には3時間とか4時間とかかけてお客さんに送るメールを考える人も居るぐらいです。そんなのを見てたら、「とりあえず電話せーよ。」と言いたくなる(笑)っていうか、そうやってナンセンスなツールを使うことに執着しているせいで時間を無駄にしているから、余計なエラーが発生してるんちゃうの、とも思います。。。


使い所を見極めよう

これだけのことを言ってきたので、中谷はチャットを完全否定していると思われるかもしれませんが、そんなことはないですので(笑)メールにしてもチャットにしても、使い所を見極めた方がいいですよねってことです。面と向かって、あるいは電話で話をすれば5分で済むことを、文章にしようとして30分とか1時間とか使ってたらもったいないでしょ、と。全然レバレッジ効いてないやん、と。コミュニケーションツールとして便利なはずなのに、相手との関係が悪くなったり、意思疎通ができないんだったら、それは便利じゃないやん、と。そういうのを意地になって使い続けるっていうのは、違うんちゃうかなって話です。

もしチャットを使うのであれば、決定事項を伝えるような時には良いと思いますね。そのまま備忘録としても残りますし、多くの人に情報を共有するのにも向いているんじゃないかな。あと、ファイルを添付して、「コレ見といてくださいー」的なのにも良いと思う。言いたいことは、なんでもかんでチャットを使うのは、、、やめませんか?ってことです

P.S.動画とか、音声によるチャットは良いですね。。。むしろ推しですね(笑)



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