歴史 2019/05/17

反対と矛盾


From: 岡崎 匡史
研究室より

君の議論は矛盾しているよ。
両親の考え方には反対だ。

きっと一度は、あなたもこのような経験があるはず。

私たちの日常生活には、「矛盾」「反対」という言葉が氾濫しております。

でも、「反対」と「矛盾」を正確に使い分けている人は、意外と少ないのです。

矛盾の定義


私の手元にあった『スーパー大辞林』で「矛盾」を参照してみると、「つじつまが合わないこと。物事の道理が一貫しないこと」と書かれています。さらに、論理学に則った解説もあります。


矛盾・・・論理学で、二つの命題が相互に一方が真であれば他方は偽であり、一方が偽であれば他方は真であるという関係にあること。例えば「 A である」と「 A でない」。また、そうした二命題の連言命題。例えば「 A でありかつ A でない」。「反対(contrary)」とは区別される。弁証法で、相互に排除し対立しあいながら連関しあう二契機の間の関係。(『スーパー大辞林』三省堂を参照)


この説明を読んで、はたして理解できる人がいるのでしょうか?

論理を見抜く


辞書の定義では、わかりずらいので、具体的に事例で考えていきましょう。


「右」と「左」
「生」と「死」
「大」と「小」
「黒」と「白」


さあ、上記の例で「矛盾」している組み合わせはどれでしょうか?

正解は、、、

いや、ヒントだけにしておきましょう。

「反対」と「矛盾」を見極めるには、「中間領域」の概念を探る方法があります。ここでは、「言葉と言葉の間の意味」とでも、簡単に解釈してください。

「大」と「小」であれば、言葉のあいだに「中」という概念が存在しています。だから、「大」と「小」は同時に成り立つので、矛盾とは言えないのです。


ー岡崎 匡史

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