富とお金 2018/03/07

トレード内容の効率的な見直し




こんにちは、石田です。

今日は自分が行ってきたトレード内容の
「効率的な見直し(復習)方法」
についてお話します。

多くのトレード関連の書籍に
トレード結果を振り返ることが重要と
記されていることが多いですが、

私の知る限りそこからさらに深く
解説を説いているものは少ないように思います。
(最近の事情は知りませんが)

今この記事をご覧頂いている方の中にも、

自分の行ったトレード内容をひとつひとつ

振り返っている方も多いのではないでしょうか。


もちろん自分で納得して
このような形を取っている方に
とやかく言うつもりはありませんが、

私はこのような作業は
「ルールの変更を考えている時以外」
あまり意味がないと思っています。


振り返れば振り返るほど、
「一つ一つのトレード結果に一喜一憂してムダにストレスが溜まるだけ」
です(笑)

あるルールでロスカットになったトレードを振り返ったとして、
どうしようと言うのでしょう。

マーケットの動き、その時のパターンと言うものは常に移り変わるものです。
振り返っても振り返らなくても、そのルールは今後、
「機能する場面と機能しない場面を繰り返す」のです。

それならば「トレードの内容を振り返る(復習)」行為は

必要ないと言うことなのでしょうか?


いいえ、違います。トレード内容を振り返る行為は、
「個別のトレード結果に一喜一憂するため」に存在するのではなく、
もっと別の意味、別の目的を持っているのです。言い換えれば、

「何のために振り返るのかと言う目的を事前に明確にしておくべき」
 
ということです。

そして、その「目的」は
「各トレーダーのトレードスタイルごとに全て違うもの」
なのです。


例えば、ひとつの銘柄に対して、
常に同じルールを行っているトレーダーがいたとします。

このトレーダーがトレード内容を振り返る目的は、
先ほども少し触れましたが、

・これからルール変更を行う

・今現在のマーケットが自分のトレードルールとあっている時期なのか、
 そうでない時期なのかを確認する

このような目的で行うのです。


また、複数の銘柄に対して複数のトレードルールを使って

トレードしているトレーダーであれば

 ・これからルール変更を行う

 ・今現在のマーケットが自分のトレードルールとあっている時期なのか、
  そうでない時期なのかを確認する

に加え、

 ・各銘柄に設定しているポジションボリュームのチェック

  (全体的なバランスは取れているか?変更の必要はないか?)
 
 ・今現在のマーケットが自分のトレードルールとあっている時期なのか、
  そうでない時期なのかを複数使用しているルールごとに確認する

となります。


ルール変更を行うわけでなければ、振り返り作業で一番重要なポイントは
今現在のマーケットが自分のトレードルールとあっている時期なのか、

そうでない時期なのかを確認する作業となります。

つまり、ルールが長い期間機能していないのであれば、

そこでルール変更を検討する必要がでてくるというわけですね。


この「機能しているのかいないのか?」の判断は、
ただ単に「いくら勝った!いくら負けた!」
という数値的な部分だけで確認するのではなく、

その数値をエクセルなどで
「エクイティカーブ(累積損益カーブ)化」し、
そのルールのトレード対象となる銘柄の
「マーケットの値動きチャート」と合わせて見ることが重要です。

場当たり的なトレードではなく、
同じルールを粛々と守り続けていれば、必ず、

「マーケットの値動きとエクイティカーブの間に
 なんらかの関係性を見出すことが出来る」

のです。


例えば、普段マーケットが持ち合っているときに、
エクイティカーブが
落ち込んでいる(ドローダウンしている)のであれば、
そのルールはマーケットの持ち合い時に弱い(機能しない)と言うことになります。

そしてそれを前提に振り返ったとしましょう。

もし、今現在、トレンドが付いている(持合いではない)にもかかわらず、

カーブが落ち込んでいれば、そこに、

「普段とは違う何らかの事象が発生していることが推測」できるので、
その事象が「ルール変更を必要とするほどのものなのかどうか?」
思案できると言うわけです。


トレード内容の振り返りはこのような意味を持って行うものなので、

今まで何の目的もなく振り返っていたのであれば少し意識してみてください。

必ず違った効果が得られるでしょう。


ちなみに複数の銘柄にトレードを行っている場合であれば、

振り返りによってポジションボリュームのバランス調整なども

とても重要な項目となるので、また機会があれば取り上げてみたいと思います。


それではまた!




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