戦略 2021/03/24

「損切り」とは


こんにちは、石田です。


昨年よりも
ムズムズ度合いが高いので
例年に比べ花粉が
多いのかもしれません。

私はそんなに
重症ではないのですが、
ガッツリ花粉症の方は
辛い時期を過ごしていると思います。


大変だとは思いますが
桜が完全に散るころまで
もうしばらく頑張りましょう。


===

今日は「損切り」
というものについて
考えてみたいと思いますが、

投資家の方とビジネスマン、
両方に役立つアプローチに
してみたいと思います。


「損切り」というフレーズは
投資では当たり前のように使われますが、

ビジネスやプライベートなどでは
「損して得取れ」
みたいな感じで別の表現に
置き換えられることもあります。


つまり、損切りという行為は
投資以外の分野でも

最終的な結果を良いものに
 するために
とても
   重要な決断(行動)

となります。


実は・・・。

なかなか損切りできない体質の方は
「目先の結果を重視するあまり、
 トータルで良い成果を
 手に入れることが難しくなる」
のです。


もちろん、戦略的に
「損切りしないほうが
 最終的な結果が良くなる」
こともあります。


これについては、
通常損切りすべき場面で
「あえて損切りしないことが
 事前に想定済みかどうか」

が重要で、
想定されたうえでの判断であれば

「結果は損切り
 したときと同じになる」
ので問題ありません。


そうではなく、
損切が必要なその場面に直面して

「初めて損切りすべきか
 どうかを考え、悩み、
 決断を遅らせることに問題がある」
ということです。


ビジネスの場面で重要な
プロジェクトが
スタートしたとしましょう。


しかし、このプロジェクトは
様々な障害により、
このまま継続したとしても
良い結果にならないことがわかりました。

すでにある程度の
資源(お金/人材/時間)を投資しています。


このような場面で
損切りができない体質の人は

「何とか改善を行って、
 せめて収支トントンくらいまで
 帳尻を合わせたうえで
 このプロジェクトを終了させよう」
と考えます。


しかし、大抵の場合、、、

「より損が膨らむか、
 かなりの『時間』を
 費やしたうえでトントンになる」
のです。


なぜ良い方向に
進むことが少ないのでしょうか。

要因は
「スタート時点から
 時流(トレンド)と
 逆の行動を起こしているから」
です。


ビジネスがうまくいくかどうかは
その時の「時流」がとても重要です。


一昔前は
「必要なものが
 そもそも足りなかった」
ので、

「モノやサービスを
 出せば何でも売れる時代」
でした。


ある程度モノや
サービスがそろってくると、
時流(トレンド)というレバレッジ

を利かせないと
最終的な利益が残りません。


つまり、上記の
ビジネス(プロジェクト)は
スタート時点で
時流に乗れていない(逆)ので、

「時流と逆行している間は
 損が出続けてしまう」
為に、

「少しくらい改善をしても、
 そもそもの方向性自体を
 変えなければ
 良い結果が生まれない」
のです。


まれに損切りしないままに
改善を繰り返すことで
うまくいくことがあるのは

そのプロジェクトが
「ちょうど時流(トレンド)の
 転換点であった場合」
です。


投資でいうと
「逆張りスタンス」のようなもので、

「改善を繰り返しているうちに
 たまたま新たに
 生まれる時流と重なる」

ことができれば、
うまくいくこともありますが、

文字通りたまたまなので、
うまくいく事例が
少ないということです。


投資であれば新たなエントリー、
ビジネスであれば
新たなプロジェクトが

「百発百中でうまくいく」
なんてことはあり得ないわけで、

どんなに優れた人でも
「時流(トレンド)を
 見誤って目先失敗する」
ことはあります。


その時に、
「もうこれだけ
 お金使ってるから・・・」

「これだけ多くの人が
 かかわって頑張っているし・・・」

「もう〇年やってるんだから・・・」

ということにとらわれすぎて
損切りができないとどうなるか?


時間枠を大きくして考えると
自動的に答えが見えてきます。

投資人生、ビジネス人生が
わかりやすく10年だと仮定します。

この間に5つのプロジェクトまで
エントリーできるとしましょう。

ひとつうまくいった場合には
100ポイントの利益が得られるとします。


しかし、
世の中そう甘くはありません。
5つのうちの3つは
時流に逆行するエントリーです。


損切りできる体質の人は
10年間の間に
2
つのエントリーで
200ポイント稼ぎ、

3つのエントリーで
90ポイントの損切りしましたので

最終的に
110ポイントの利益を残す、
という結果でした。


損切りできない体質の人は
1つのエントリーで
100ポイント稼いだものの

1つのエントリーで
今現在100ポイントの損を出しながら
未だそのエントリーにこだわり続け、

10年たった今も
「1ポイントの利益も出せずに
   2つのエントリーしかできていない」
という結果になりました。


こうやってみていくと

「利益」だけではなく
「どう頑張ってもお金では買えない
 『時間』まで無駄にしている」
事がわかります。


実際「損切り」は
目先辛いものですし、

後ろ向きな印象
与える決断(行動)に
感じるかもしれませんが


最終的に最も良い結果を
 手に入れることができる前向きな決断

なのです。


投資やビジネスの分野問わず、
損切りと上手に付き合いながら

満足のいく結果を
手に入れることのできる
人生を送ってください。



それではまた!


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