戦略 2018/03/25

「もう十分」はどんなとき?




From:リッチ・シェフレン

あなたのようにビジネスを営んでいる人の中には、情報が少なすぎることに苦しんでいる人がたくさんいます。また、逆に情報が多すぎることに苦しんでいる人もたくさんいます。


「間(あいだ)」つまり、中間というのがないのです。あなたはどちらですか?あなたはどうやって、「ちょうどいい」情報量を見極めていますか?今日は、情報過多についての話をしたいと思います。


では、最大の争点のうちの1つから取り掛かるとしましょう。神経質な起業家からよく訊かれる質問があります。それは、「もう『十分に』情報を得た、というのはどんなときでしょうか?」というものです。


クライアントから何度この質問されたか覚えていないほどです。ビジネスの初心者も、ベテランのビジネスリーダーでも同じです。


本当は賢いのに「自分は、まだ十分賢いと言えない」と思っている人がたくさんいます。もしあなたが、あなた自身とあなたのビジネスに対してこのように考えているなら、そんな考えはすぐにやめてください。


情報過多の中で、あなたが知るべき情報とは?

「情報過多」について何度も書いてきましたが、全て知ることなど不可能なのですから、全てを知ろうとすらしないことです。ただ、自分は何を知らないのかを認識し、途中途中で知らないことを学んでいけばいいのです。


私の読者の1人、スコットは、これについて大局的な物の見方をしています―「私たちは、ただ情報を次から次へと手に入れ続けることがよくあります。そうすれば、行動を起こすきっかけを先延ばしにできるからです。でもある時点で、十分な情報を手に入れたらあとは行動すべきなのです」。


よく言ってくれました、スコット。こう考えてください。人が感心するような言葉を知っているのは素晴らしいことですが、良い本を楽しむのに辞書を1冊丸暗記する必要はありません。今まで見たことのない言葉が出てきたら、ただ辞書を引くだけで良いのです。


アインシュタインは自分の家の電話番号さえ覚えていない?

簡単なことです。あなたはただ、自分自身を信じてください―それとあなたの脳みそも。実際、アルバート・アインシュタインでさえ、自分の家の電話番号を覚えられなかったのですよ。


「電話帳に載っているから自宅の電話番号は覚える必要がない」というかなり最もな言い訳をしていましたが。アインシュタインは、電話番号を覚えるというちょっとしたことでさえ、「自分に知らないことがある」ということを自覚していて、それを問題にすることはありませんでした。あなたもそうしてください。


ときどき、「情報を入手する方法を知っていること」の方が、情報自体を知っているより重要な場合があります。覚えておいてください。情報の入手方法を知っておくことは、あなたのビジネスが成長すればするほど、ますます重要になります。


ビジネスを成長させるチャンスを妨げる妄想

「ライバルたちに追いつかなかったら、どうなるだろう?」、「発売されているビジネス関連本を全部買わず、Eメールを全部読まず、ブログ全部に目を通さずにいたら、どうなるだろう?」、「XXXだったら、どうなるだろう?」。


こんな風に妄想ばかりしていたら、ビジネスを成長させるチャンスも固まってしまいます。「リスクを負うのはやめておこう」と考えるので、物事を決められなくなり、能率が落ち、そして最終的には麻痺状態になってしまいます。


そんな状態では、ビジネスを成功させることなど無理です。情報についての心配は、能力ある多くの起業家を苦しめます。


優れた起業家がしている情報収集方法

でも、本当に優れた起業家は、あふれる情報の山を選り分け、やる必要のないことを特定し、本当に重要な事柄―つまり、行動を起こすことにつながる情報へとたどり着くことができます。繰り返しになりますが、「情報を入手し解釈する方法を知っていること」は、情報自体より重要である場合がときどきあります。


考えてみてください。例えば、家の中の電気を点けるのは何ですか?答えは簡単です。電気のスイッチですよね。あなたは、ボルトやオーム、アンペアについて知らなくても、電気を点けることができますよね。目の前に何があるかを確認できるように電気を点けるだけですから。


自分の目の前に何があるかを確認する能力―これこそ、私たちの多くがなくしてしまっているものだと思います。自分の目の前にあるものを確認するのではなくて、私たちは見当違いの情報の山をいくつも意味もなく積み上げることで、視界を遮り、ビジネスのビジョンをゆがめています。


この「情報の山」は、実際の「山」とは限りません。バーチャルな障害も、創造性や生産的な考えかたを遮ります。あともう1つ、、、間違えるのを怖がらないでください。どれだけ多くの情報を覚えていても、手元にもっていても、間違いは犯すものです。


あなたが成功するために必要な最高の情報とは?

秘密を教えましょう。ビジネスに限らず、これまでに何かをやり遂げたことがあるのなら、あなたは、その中で貴重な体験をいろいろとしてきたはずです。でも、今はそうした体験を自分の中に閉じ込めているので、もう一度思い出せばいいのです。


あなたは、そうした数々の体験から、いろいろな特定の状況において何がうまくいったか、何がうまくいかなかったか、わかっています。それは、今後、どんなときも、あなたが成功するために必要な最高の情報になります。


なぜかというと、それはあなただけの個人的な情報であり、特定の状況に適した情報だからです。この強力な2つの理由があるから、あなたが自分の体験から得た情報の方が、あなたがこれから偶然に見つけるいろいろな情報よりも、あなたにとって大きな価値がある場合がほとんどなのです。


きっと、他のビジネスのグルたちは、あなたにこの秘密を教えていないと思います。教えたら、彼らのビジネスに悪影響を及ぼしますから。でも、私はあなたのためを思ってあえて教えているのです。あなたはこのことを理解しなくてはいけないと確信しているからです。


私も、これまで、世界最高のメンターたちに師事してきました。ジェイ・エイブラハム、マイケル・マスターソンといった人たちです。でも、彼らから卓越した質の指導を受けても、私はもっと多くの情報を必要としていました。


でも、私がこれまでに受け取った情報の中で、最も重要で、大きな影響力をもち、しかも私が成功する助けとなった情報は何だと思いますか?


それは、私が自分自身の体験?いい体験も悪い体験も含め―から直接得た情報です。


あなたのビジネスに役に立つ最高の情報の源はあなた自身なのです。あなたは、何がうまくいき、何がうまくいかないか知っています。自ら火の中に飛び込んで、ビジネスに関して誤った決断をして、やけどをしたことが何度かあると思います。でもそれが何だというのです?恥ずかしがるようなことは何もありませんよ。


反対に、そのやけどは、あなたが将来必ず成功するために必要なことかもしれませんよ。あなたの経験したこと、あなたが情熱を傾けていること、あなたがうまくできたことや失敗したこと―これらは全て、あなたがビジネスでどんな冒険をしようと、役に立ちます。


あなたがこれまでにしてきた体験の一つひとつが、将来の成長へと向かう道に敷き詰められた小石になるのです。でも、自信をもって前進することができないと、この小石は大きな岩になってしまいます。そうならないようにしてください。


失敗を恐れて気弱にならない秘訣

私はクライアントに、「リッチが失敗をしても、それを教訓にして立ち直るのを見ていると、『私も考え方を変えなければ』と刺激を受けます」とよく言われます。そう思うことができたらもう、失敗を恐れて気弱になることはありません。


失敗を恐れず、チャンスに飛びかかる準備ができています。たとえ、そのチャンスが間違いから生まれたものであるにしても。


あなたは「外側の情報源からありとあらゆる種類の情報を取り入れたい」という誘惑にかられるかもしれないし、こうした情報源の多くは、非常に有益なものかもしれません。でもビジネスに関して最終的にいろいろと決断するのは、あなたなのです。あなたがそういう意思決定の働きをコントロールすることは極めて重要です。


そして、何があっても、あなたが既に知っていることを軽視したり、あなたの知識より他の誰かの知識を重要視したりしないでください。価値があるのはあなたの知恵です。なぜなら、その知恵とともに生きているのですから。


リッチ・シェフレン


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