経済的価値のあるスキルを習得する
「経済的価値のあるスキルを学ぶ(または完璧に身につける)」と、自分自身に約束してほしい。あなたが持っている、面白いけれど経済的には価値がないスキルのことは一時的に忘れよう。その代わりに、あなたの財政面を一変させる能力を伸ばすことに重点を置くのだ。
経済的価値のあるスキルがなければ、継続的に高収入を得ることはできない。あなたが費やした時間を大金に変えるには、他人にとって価値あることを提供する必要があるのだ。
あなたがどの活動分野を選択しようと、(1)うまく話す(2)うまく書く、それに(3)よく考える、この3点を実践する方法を知っておく必要がある。
「うまく話す」とは流暢さではなく、説得力のある話し方をすることだ。また、「うまく書く」は感動的で文学的な書き方をするという意味ではなく、効果的な手紙や文書を指す。「よく考える」とは複雑な問題をカテゴリーに分けて、解決法を見つけだすことだ。
コンピューターを修理したり、飛行機を操縦できるのはすごいことだ。しかし、そのようなスキルによってあなたが得られるのは、「良い収入」程度だろう。大金を稼ぐために必要なのは、大きな利益を生み出すスキルなのだ。
利益を生むためには、問題の解決法を見いだし、うまく話したり書くことで人々を説得し、あなたのアドバイスに従うようにする必要がある。
つまり裕福になるには物事を解決し、「あなたの言う事が正しい」と人々を納得させるスキルを持たなければならないのだ。
そのようなスキルを磨くことに加えて、あなたが選択した分野に関する知識をさらに増やしていくといい。例えば、出版社で働いているなら、出版に関してより多くのことを学ぼう。あなたの会社が冷蔵庫を販売しているのなら、冷蔵庫と販売プロセスに関する知識をもっと取り入れるのだ。
価値あるスキルを十分に生かせるようになるには、最低でも600~1000時間ほど(これはあなたの学習度合いによる)必要だ。そして熟練者レベルになるには、その5倍の時間がかかるということを念頭において行動していただきたい。
*すでにあなたが経済的価値のあるスキルを習得しているのなら、あなた自身(またはあなたの会社)がより利益を出すために、そのスキルを十分かつ盛んに活用しているかどうかを確かめよう。
*(a)話し方、(b)書き方、そして(c)考え方、これらのスキルを向上させるための時間を取る。これは、必ず実行してもらいたい。
そして、あなたのスキルの目的が「利益をもたらす」ためのものなら、毎月そして毎年の収益目標を設定するといいだろう。あなたのスキルが「セールスライティング」なら、一定数の仕事をやり遂げることを目標にする。「利益をもたらす人材の確保」であれば、より質の高いミーティングをしたり、さらに多くのいい文書を書くことを目標にするといい。
目標は具体的であればなおさらいいのだ。大まかな目標を絞り込む時間を取れば、自分がすべきことをより明確に把握でき、成功のチャンスを劇的に高められるだろう。
マーク・M・フォード
Presented by インベストメントカレッジ