富とお金 2018/05/16

生産性を上げる小さな工夫




2年前、すでに引退している編集者BKが、私に秘密を教えてくれた。彼は現役編集者が1週間かけてやる仕事を1日でやってのける強者なのだが、どこへ行くときも、どんな服装でも、ポケットに小さなメモ帳と鉛筆を携えている。そのメモ帳には電話番号などに加え、どんな些細なことでも浮かんだアイディアはすべて書き留めているのだ。

良いアイディアとは、メモの準備がないときほど湧いてくるものである。

子どものサッカーゲームを眺めているとしよう。ゴールキーパーがファインプレーでボールを止めるのを見て、私も秘書にキーパーのように午前中の訪問者を止めてもらおうと思いつく。それは些細な、すぐに忘れてしまうアイディアだが、覚えていれば私のビジネスライフをより良くしてくれるかもしれない。

私はメモ帳とペンではなく、インデックスカードが入っているレザーケースを持ち歩いている。ケースには何でもメモできる白紙のカードと、年、月、週、日の4つに分けた「目標」カードが入っている。

これは本当に便利だ。使い始めてから、生活をより良くしてくれる小さなアイディアを忘れなくなった。また、仕事の優先順位を管理するのにも役立っている。エレベーターに乗る90秒間電光掲示板を眺めているより、年、月、週、日のタスクカードを確認したほうが有意義だ。

KFもこの方法が気に入っている。そのおかげで、彼女に頼まれて買いに行く牛乳の種類や、子供のサッカーチームのメンバーをちゃんと覚えられるようになった。

試すなら3x5インチサイズのインデックスカードから始めるといい(「目標」カードも作るなら5枚使おう)。罫線入りのものがオススメだ。片面だけで18ヶ所に書き込める(1日にやるタスクの数にしては十分だと思うが、足りなければ裏面を使う)。

カードを毎朝チェックし、隙間時間に見直そう。数日であなたの「管理能力」が見違えるほど改善していることに驚くはずだ。いますぐ始めてその効果を実感してほしい。この方法が便利だと分かったら、あなたもレザーケース(どこにでも売っている)や小さめのメモ帳に切り替えると良いだろう。

マーク・M・フォード

                                                Presented by インベストメントカレッジ

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