海外ビジネスで楽しみながら利益を出す

古き良きアメリカで起業し、すべてが順調に進み、ビジネスは拡大しているとする。

でも、あなたは満足していない。昔から海外進出を夢見ているからだ。南国の高級ホテルで、刺激的な人たちと談笑する自分を想像している。そして、「ちょっと海外に出てみようか」と考える。

「気をつけろ、世界は怖いところだ。各国に隠されたルールがある。それを間違えれば、あなたが綿密に考えたビジネスプランは台無しだ」と専門家は忠告するだろう。

私からのアドバイスも同じかって？

批判を聞くのは構わないが、全部無視しよう。アメリカでうまくいくなら、海外でもうまくいく。もちろん調整は必要だが、思っているよりも簡単なはずだ。

イメージしてみよう…

あなたは出版業界とダイレクトマーケティングを仲介するコンサルタントだ。そして、海外不動産に興味のある投資家40万人のデータベースにアクセスできる。

ビジネスを海外展開するため、まずは地図にダーツを投げて目的地を決める。そして、パナマシティに向かう。あなたは綺麗な高層ビルが立ち並んでいることに驚くだろう。想像していた発展途上国の首都とは違うはずだ。宿泊先は入江に面した、36階建てのインターコンチネンタル・ミラマー・パナマだ。最上階の2ベッドのスイートルームに格安料金で泊まれる。部屋は上品で、バスルームは大理石、タオル地のバスローブがドアにかけられており、窓から湾を一望できる。

翌日、運河に隣接した自由貿易地域に住む駐在員のGRと会う。GRは海外での旅行、生活、投資、移住などの情報を発信するウェブサイトを運営している（EscapeArtist.com）。

あなたはテラスに案内され、アルトース・フエンテス・オーパス・ワンという珍しくて上質な葉巻タバコをすすめられる。そこで椅子にゆったりともたれ、ゴルフコース（アメリカがパナマに侵攻した時代に設置した米軍施設の一部で、今も稼働している）を見下ろしながら、デカルトからパナマの麻薬取引の歴史まで様々なことを語り合うのだ。そして、500万円〜5億円にもなる取引の概要を決めるのだが、金額は知らない方がいいだろう。

トントン拍子に事は進む

その翌日、デイヴィッドを訪ねるために海岸まで旅をする。そこは地元の一家が海岸に面した米のプランテーションを5つ星のリゾートホテルに変えた場所だ。そこで予期せぬボーナスとして割のいい取引を持ちかけられ、あなたの主要なビジネスとなる。

次にTSと会うため、ボケテという山あいの村に行く。TSはアメリカの投資家で、あなたのように海外ビジネスに関心を持ち、中央アメリカを拠点にした。コスタリカにハイテク工場があり、200人以上の従業員がいる。そして人里離れた、ガルズ・ガルチのような美しい渓谷を所有し、家族と暮らしているのだ。

彼はカフェと2つのレストラン、自分の所有地から発掘した前コロンブス期の遺物を展示した博物館を運営している。あなたは馬に乗って渓谷を回り（彼が保有するスペインの種馬）、彼のビジネスプランを聞く。彼は尾根に家族向けの物件、平地にコンドミニアム、丘に牧場、そして断崖にはヘルスセンターとショップを建設予定だそうだ。

彼は現地の小売店オーナーが店舗の外壁を塗装して競うコンテストのスポンサーにもなっており、塗装代と賞金8万円を提供している。どういうアイディアかって？

2週間で地域全体がカラフルになり、外観が綺麗になる。投資家への印象を良くし、世界の片隅にある牧歌的な町への投資を増やすのだ。

夜はレストランで開かれるパーティーに主賓として出席する。そこで、プランテーションのオーナーや高級車のフランチャイズオーナーなど、パナマの富裕層と出会う。彼らはあなたが新聞で目にするような著名人の噂話をしている。綺麗な女性が「ノリエガ将軍は昔はいい人で、しつこくデートに誘ってきたわ。でも、政治家になって何があったのか知らないけど、人が変わってしまったわ」と話しているかもしれない。

翌朝、朝日が渓谷を照らす。丘のコーヒー畑は青々しく、作物だとは思えないほど美しい。あなたはコーヒーを飲みながら、TSといくつかの契約を交わす。彼はあなたの従業員を彼のホテルに無料で泊める提案をしてくれる。彼はあなたと一緒にビーチプロジェクトに投資できて嬉しく思っているし、あなたのことを気に入ったようだ。あなたも彼に好意的な印象を抱いている。人生は素晴らしい。不可能なことなんてないのだ。

さぁ、あなたはどうする？何を定年後のビジネスにしたいだろうか？海外での展開を考えているなら、チャンスはどこにでもある。

マーク・M・フォード

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