感謝すること
50歳に近づくと嫌なことがたくさん起こるが、その中でも最悪なのは誰にでも死がやってくるのを認識することだ。
死は避けることができない。
友人や家族など、あなたが知っている人が病気になったり、死を迎えようとするのだ。
この数カ月間で私は、
a)最近知り合いになりもっと親しくなりたかった人のオートバイの事故死、b)義理の兄弟の急死
c)友人ががんと診断を受け余命が短いこと
d)まもなくバイパス手術を受ける親しい友人から法定代理人になるよう依頼された
などを経験した。
死はいつか訪れる。死を迎えようとしている人も、残される人も、いつかは受け入れなければならない。しかし、受け入れられるまでは、苦しむかもしれない。私と、そしてあなたのために断言しよう。死とは、憎らしい泥棒のようだ。私たちは、あまりにも多くのことを人生でやり残しているし、達成していないのだ。人生から多くのことを得たいのならば、死を否定しなければならない。
『The Denial of Death』(邦題『死の拒絶』)という本がある。この本には、人間にとって必要不可欠な行動について書かれている。この世に存在しないことは恐怖だ。だから、死を意識しないように取るすべての私たちの行動、感情、思考などは必然なのだと主張している(私には説得力があった)。
あなたが本気で人生の終わりを考えたことがあるのなら、この意見には納得できるに違いない。
臆病である必要性
人生を歩んでいくには、死を否定しなければならない。必要なものを手に入れるためには、私たちの生命力を信じなければならないのだ。物質的な世の中で成功するということもそうだ。だからこそ、私たちはここで一緒に死を否定する。
私たちは、人生で成功するためにここにいる。それは、私たちがすべてのことを成し遂げ、永遠に生きるという不可能なことを信じているということでもある。
あなたにも私と同じように感じてもらいたい。
しかし、友人の1人がガリガリになって(痩せ細り、目が窪んで)いるのを見てしまうと、私の気分は落ち込んでしまう。
気分を上げる方法
昨日、私はASと話した。ASの元パートナーは肺ガンで、死期が近づいている。彼はASと共に高校を卒業し、何年も一緒にスポーツをし、ビジネスも共同で立ち上げていた。「彼は電話をかけ直してこない。もう、彼は存在しないかのようだ」と、以前ASは私に打ち明けていた。
「AS、気分はどうだい?」、彼がどうしているのか知りたかった私は聞いてみた。
「毎朝起きて、こう言うのさ。『ありがとう!ありがとう!新車に傷がついたけれど、そんなことは誰も気にしないさ』。これで気分が良くなるんだよ」と彼は答えた。
これには大いに納得できた。感謝の気持ちが、すべてである。
あなたの使命は、これを受け入れることだ…。
感謝すべきことのすべてを考えてみよう。あなたが健康なら、それはリストの上位にくるだろう。大切な友人や家族がいるのなら、これもまたリストの上位にくる。物質的な成功もリストに入るだろうが、健康、家族、友人の下になるはずだ。
私たちは昨晩の夕食で、このことについて話し合った。そして、祈りをささげた。私は無宗教であるが、食事の前には自分たちがいかに恵まれているか、よく考えさせられる。せめて、これくらいはすべきではないだろうか。
感謝することはたくさんある。あなたが今日することは、人生で恵まれていることを考え、それに対して感謝の祈りをささげることだ。夕食のときだけではなく、いつでもいい。何に対しても、心から感謝しよう!
マーク・M・フォード
Presented by インベストメントカレッジ