富とお金 2019/03/13

富を構築するレッスン:知っているものに投資する




バランス良く資産運用するには、4つのカテゴリーに分散投資する必要がある。

1. マイホーム
2. 担保付貸付
3. 保守的な銘柄などへの投資
4. 高利回り事業への投資

1〜3の投資は徐々に、そして着実に危険を犯すことなく富を増やすことができる。

これらのカテゴリーはあなたの純資産の大部分となるもので、投資した分だけ見返りが得られるだろう。年月が経つにつれ、常にお金が増え、決して減ることはない。

この投資カテゴリーのもう1つの重要な特徴は、頻繁に売買しなくていいことだ。
積極的に株や債券(不動産でもいいが)を売買し、高利回り(投資収益率)を狙うことも可能だが、あまり勧めない。

私は放置できる長期投資の方がいいと思うのだ。投資対象を選ぶときだけ時間をかけ、人生の転換期を迎えるまでの10〜20年間は保持する。つまり、最初は不動産や債券、インデックスファンド(株価指数に連動した値動きをする投資信託の一種)などに投資しておき、4つめのカテゴリーである高利回りの投資戦略にあなたの時間を充てるのだ。

高利回りの投資とは


リターンが高ければリスクも高くなるというのが投資の基本ルールだ。一般的にはそのとおりなのだが、リスクを最大限減らす重要な方法がある。それは投資対象を理解することだ。比較的リスクの高い投資でも、リスクを減らすことはできるのだ。

投資対象が何であれ、あなたが熟知しているものを選べば、長い目で見て高いリターンが期待できる。そして、投資している間も投資対象について学び続けることが大切だ。ポートフォリオの4分の1を占めることになる「積極的」な投資から最大のリターンを得るには、学ぶ努力を惜しんではならない。

では、このカテゴリーにはどのような投資が適切だろうか?

私の見解はファイナンシャルプランナーや株の専門家からあまり支持されないが、先物やオプション、超小型株、貴金属、通貨といった典型的な高利回りの金融商品は避けるべきだと思う。他にもこの種の商品がたくさんあるが、あなたは私が言いたいことが分かるだろう。投資の専門家になる気がないなら、これらのリスクの高い商品を買うべきではないのだ。ほとんどの人は投資を極める時間も知力もないだろうし、私にも世界の金持ちたちにも同じことがいえる。

あなたがまれな例外に入るというのなら、デイトレードやヘッジ、スプレッドなどを勉強し、カバードコールやマイクロスプレッドなどを使って大金を稼げばいい。しかし、生まれながらの金融の天才ではなく、フルタイムの仕事で精一杯という状況なら、空き時間に学ぶことができるものに投資することを勧める。

では、私のナンバーワンの投資先である不動産について説明しよう。なぜなら他の投資よりも多くの利益を多くの人にもたらすという、高利回りの投資の性質を示しているからだ。

不動産投資が素晴らしい点は、成長スピードが早いことだ。例えば、昨年の税金還付金を使って今年マンションを買う。マンション契約料に加え、物件の補修等でいくらか余分に資金が必要になるだろうが、やがて不動産の評価額に合わせて賃料が上がり収入に変わるだろう。

年々物件の数を増やしたり、いい物件に買い換えたりしていく。そして、一部の物件は長期保有するが、その他は利益を確定させて売却し、その金で2件以上の有望な物件を購入する。そうするうちにマーケットの知識が増え、特定のエリア物件のスペックが分かるようになり、下調べしなくても入札額が判断できるようになる。感情とは別に不動産の価値だけで判断して買い、需要が高まれば売ることを学ぶのだ。

そして、いつの間にか5年、10年、20年が経過し、ある日自分の資産を計算してみると、不動産価値が10億円以上になっている。空き時間の趣味のような投資が、振り返ってみると多大なリタイア資金をもたらしてくれるのだ。

「積極的」に投資する方法として不動産を強く勧めるが、他のものでも同じように資産を増やすことができる。新品やアンティークの車、プレジャーボート、珍しいコイン、新品やアンティークの家具、スモールビジネス、中堅ビジネス、債権(金融の仲介業)、または現代風の宝飾品、野球カード、切手、希少本、現代風の武器、博物館級の美術作品、装飾美術、ワインなど、とにかくさまざまな商品を売買して、莫大なお金を稼いだ人たちを私は知っているのだ。

どの商品でも、知識が重要であることに変わりはない。むしろ知識がすべてだ。それがあれば高すぎる値で買うことは少なくなるし、安すぎる価格で売ることもないだろう。適切価格で良い商品を手に入れるツテも増やせる。多額の費用が発生するという、初心者がよくやるミスをすることもない。要するに、業界のインサイダーでいられるということだ。

業界のインサイダーでなければ、投資は投機になってしまう。だから他の資産運用ポートフォリオにおいても、注意深く選んだマイホーム、固定金利の債務証券、保守的な銘柄のファンドを私は勧めているのだ。

私が不動産を勧めるのはもうかることが分かっているし、自分に専門知識があるからだ。私は不動産投資を20年続けていて、その間のROIは15%を超えている。リターン率は時間が経つにつれ大きな差を生む。「リタイア」の資金が5000万円になるか、2億円になるか、または8億円になるかという違いになるのだ。

今日のところは、下記のことを頭に入れておいてほしい。


1. 今年、最低でも120万円貯金する。

2. 来年は今年より多く貯金するようにし、毎年貯金額を増やしていく。

3. 貯金の一部を使って有望なエリアの手頃な物件を買う。

4. 複数の債券(または固定金利の債務証券)に投資する。

5. インデックスファンド(または保守的な銘柄を揃えたバランスの取れたポートフォリオ)に投資する。

6. 残りの貯金で不動産など積極的に売買するものを買う。

積極的な投資のポートフォリオで高リターン低リスクを目指すには、知識がものを言うことを覚えておこう。

マーク・M・フォード

                Presented by インベストメントカレッジ

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