嫌なやつにならずに成功する方法
あなたが成功への階段を登っていると、動きの遅い人や立ち止まっている人、階段を下りてくる人に出会うことがある。彼らにどのように対応するかで、あなたが登れる階段の高さと、自分への満足度が決まる。
野心的な起業家や出世欲の強い人は自分の目標に集中する一方で、人の気持ちといったほかのことに配慮ができない傾向にある。
私もそういうタイプだと言えるだろう。私は性急な性格で、批判的で、上から目線で、望む結果を得るために好戦的にもなる。そして、自分の態度を私の被害者のせいにして正当化する。彼らが遅くて、バカで、そそっかしくて、怠けているのが悪いと責めるのだ。
嫌なやつでいることの問題
短期的な視野で見れば、相手に優しく接するよりも脅しや叱責、非難をした方が効果的だ。
しかし、時間が経つにつれ罪悪感にさいなまれる。不満を発散させてすっきりした後、相手を傷つけたという気持ちが残るのだ。結果的に目に見えない敵も増えてしまった。
私が嗜虐的だから好戦的な手段に訴えているわけではない。ほかに選択肢がないと思うからそうしているのだ。仕事を早く終わらせたいし、すでに3回は丁重にお願いしたはずなのだ。
私にもっと優れたリーダーシップがあれば、きつい言葉など使わずにいつも優しく接することができるかもしれない。しかし、それができないから攻撃的になってしまうのだ。
穏やかで寛大な人のモデル
しかし、相手がどんな人であろうと、きつく当たる必要はまったくないというのが真実だ。その証拠?
私が知る限り、知人のBBは誰かに意地悪を言ったことがない。部下たちの途方もなく馬鹿げたアイディアや最悪なパフォーマンスに対しても、彼は注意深く、優しく対応しているのだ。彼は怒鳴りもせず、叱りもせず、提案、または質問するだけだ。
結果的に、彼にはほとんど敵がおらず、それは競合相手でも同じである。
もしBBが取引相手から一方的な提案を受けたとしても、私のように「よくそんな提案ができたな、この欲深くて身勝手なクソ野郎」とは言わずに、「残念ながら、私には難しいかと思います」といった言葉を使うだろう。
部下のどうしようもないコピーを見ても、「こんな単純なヘッドラインさえ書けないなんてお前には見込みがない。二度と私のオフィスに足を踏み入れるな!」とは言わずに、「ここをもっと明確にすることはできないかな?」と提案するはずだ。
皆がそうであれば、より良い世界になるかもしれないが・・・
私の初期の指導者はBBのような優しさは持ち合わせていなかった。彼らはストレートできつい言い方をしたものだ。2つのシーンがふと浮かぶ。ABCは静かなレストランで競合相手に「この男は詐欺師だ!」と叫び、DEFは自分の秘書を怒鳴りつけオフィスから追い出していた。
10人の成功者を並べたら、8人か9人は常習的に人にきつく当たるタイプだろう。そういうDNAを持ち合わせているのだ。
あなたがこのDNAを持たない優しい人なら、唯一の課題は仕事の遅い人に我慢してしまう性格を克服することだろう(これは別の日の議論のテーマである)。
もし、あなたが(私と同様に)感情に突き動かされるタイプ(人を傷つけた罪を償える素晴らしい言葉)なら改善すべきことがある。
まず・・・
*人が怠惰で、野心がなく、不器用で、無能であっても、あなたに害を及ぼすものではないと認識する。あなたに会う前から彼はそうだったのだ。思いやりをもって接しよう。
*しかし、思いやりをもっても、受け入れてはいけない。自分の中で公平で明確な仕事の基準を設け、彼らにもそれを要求しよう。
*改善しないと分かったら、すぐにほかの人と取り替える。しかし、解雇するときは親切に。
知人のBBの場合:
*部下には命令ではなくお願いする
*話す前に相手の話を聞く
*きついことを言う前に良いことを言う
*批判は注意深くおこなう
今後のメッセージでこのテーマについてもっと詳しく話そう。今日のところはあなたがどんな立場にいて、何をすべきか考えるだけで十分だ。もしそうしたいならだが。
マーク・M・フォード
Presented by インベストメントカレッジ