大きな仕事を前に立ち往生しているとき、そこから進む方法
あなたが大仕事を引き受けたとき、それは素晴らしいチャレンジに思えただろう。しかし、締め切りが差し迫っているのに、まだ手も付けてもいない。その仕事を先に終わらせるべきなのに、どういうわけか終わっていない。日常業務のリストにハイライトまでされているのに取り掛からなかったのだ。
こんな悪い段取りになってしまったのは何が原因だろうか?もともとは素晴らしい仕事のチャンスだったのがとてもやっかいな作業に思え、それが知らないうちに重荷となり、最終的には手が付けられない大きな仕事になってしまった。
これにはあらゆる原因が考えられる。しかし、着実に解決できる方法もあるので、その手順を紹介しよう。
1.3日以上仕事が進まなければ、もうそれは行き詰まりだ。まずはそれを認めよう。
鏡の前に立ち、こう繰り返すのだ。「正直に言います。私は行き詰まりました」。インスピレーションが湧いてくるのを待っていても、それは現れなかったのだ。待つのをやめよう。
2. 仕事の優先順位を変えよう。優先事項の1つではなく、最優先事項として一番先に取り掛かるのだ。
3. 一度にやっつけようとしてはいけない。その代わり、小分けにして取り掛かろう。例えば、あなたが40ページのレポートを書かなければいけないとしたら、何ページかに分ける。また、多くの人に説明して回らなければいけない仕事だとしたら、1人との会話を1つのタスクとして考えよう。
4. 締め切り日からさかのぼって、そのタスクをこなすのにどのくらい時間がかかるかを割り出そう。毎日個別のタスク(ページ数や何人と話すかなど)をいくつこなすべきかを考えて仕事をするのだ。
5. もし1つのタスクが15分以内に終わるのならばラッキーだ。毎日15分のタスクをこなすことを日課にしよう。もし15分以上かかるのであれば、まずは15分から始めて、徐々に仕事を進めながら毎日のノルマを増やしていく。
6. 15分のタスクを今すぐに始めよう。たとえ気乗りがしない仕事でも15分集中するのだ。
7. この仕事に対してあなたが持っている心理的な壁が崩れるまでこれを続けよう。
ここでの秘訣は、毎日の作業時間を15分以内に収めることだ。そのくらいの時間であれば特に面倒だと感じないはずだし、これが仕事を始めるきっかけになる。たとえ、本来進むべき方向に向かっていないように見えても、行き詰まりのときにはいくら待っても湧いてこなかったインスピレーションが湧いてくるだろう。そして、その頃には、かなりの量の面倒な仕事(考案、計画、調査など)はすでに終わっている。
私の弟JJFが、上記のテクニックを何年か前に教えてくれたのだ。彼は大量のライティングをするときに、これを使うそうだ。私も執筆やビジネス計画、リサーチ業務、そして特に批評をする際にはこれを活用し、毎回うまくやっている。
このテクニックは仕事やプロジェクトに興味が持てないときは特に役立つだろう。毎日取り掛かるというルールを作らない限り、あなたはそれに手を付けないだろうし、それではいつまでたっても終わらない。
15分の取り組みを続けるうちに、もっと続けたいと思えるときがあるだろう。それはいいことだし、実はそれが狙いなのだ。つまり、あなたのやる気や創造性が出てきたということだ。また、これはどの段階でも、いつでも起こり得ることだが、あるとき突然全体像が見えるようになる。そして、難しく思えたプロジェクトをきちんと終わらせることができるようになるのだ。また、これまで取り組んできたことも、前よりも簡単に作業を済ませられるようになっているはずだ。
マーク・M・フォード
Presented by インベストメントカレッジ