マーサ・スチュワートから学ぶこと
マーサ・スチュワートには、あなたを触発するような素晴らしいキャリアがある。
元は株のブローカーであり、ケータリングサービスを始めた彼女は、1980年代に家事とおもてなしのハウツー本を出版した。当時の彼女は雑誌への寄稿者として年収500万円ほどを稼いでいたが、今では300億円以上もの価値を持つ巨大なビジネス事業を率いている。
マーサは優秀ではないが(彼女のテレビ出演から判断するなら)、野心があり、成功するためには何でもする人物である。人によっては彼女のことを「熱心」で「押しが強い」と言うだろう。
またノンストップで働き、自分の仕事が大好きだと公言している。そして、自分自身をプロモーションする際には我先にと飛びつき、決して遅れをとることはない。
つまり、マーサ・スチュワートは、私があなたに言い続けてきた多くのことを実行しているのだ。
努力し続ければ成功はとても早く、ドラマチックにやってくる。
マーサのキャリアに話を戻そう…
彼女は出版業界の下っ端として働き始めたが、商業的に魅力的なスタイルを作り上げ、売り出した。そして、1990年にはタイム・ワーナーの出版会社が、マーサ・スチュワートの『リビング』誌を扱うことになる。
それだけでも大成功だと思われるが、彼女は満足しなかった。マーサはたったの24ヶ月間で、毎日放送されるテレビ番組、新聞のコラム、通信販売カタログの契約を結んだ。
1997年にこの努力家タイプのリーダーは、タイム・ワーナーから自分のビジネスを53億円で買い取った。その同じ年には、「マーサに質問しよう」と題した全国ネットのラジオ番組も始めている。
また現在は既にパートナーシップが解消されているが、年間売上が1,000億円にも上るオリジナルブランド商品をKマートで全国展開していた。さらに、自分の会社である「マーサ・スチュワート・リビング」を上場させ、巨額の富をさらに増やした。
これらすべてが、出版業の下っ端から始まったと考えるとすごいことである。1980年代の出版業界で、マーサと同じレベルで働いていた数百人もの人たちとの違いは、彼女が持っていた野心と意志の強さである。
もちろんマーサ・スチュワートには独自のスタイルがある。しかし、そのほかの人たちだって同じだ。
彼女の最初の年収が500万円だったのを思い出してほしい。それが今では300億円以上もの価値があるのだ。
あなたはこれから20年後、何をしていたいだろうか?
あなたはそのためにどんな行動をとるだろうか?
マーク・M・フォード
Presented by インベストメントカレッジ