ネットワーキングを強化する方法
敬愛する誰かに自分の名前を覚えてもらうといった人間関係の強化には、手紙を添えた贈り物をするなど多少厚かましく、用意周到なことをやってみた方がいいかもしれない。
先日、私はまさにそんな下心が丸見えのなりふり構わない試みを受けたのだが、まんまと釣られてしまった。
ある月曜の朝、アシスタントのAKが私宛ての郵便物を持ってきた。いつものように彼女は、ファックス、出版物、そして社内メモなどをレタートレーの中に入れていった。しかし、彼女は誰かからの贈り物は手渡してくれたのだ。なぜなら、それは他の郵便物よりも大きく、明らかに価値がありそうだったからだ。
すぐに私はその包みを開けた(他の郵便物は後回しである)。その中には『Buzan's Book of Genius』(邦題『トニー・ブザン 頭がよくなる本』)(トニー・ブザン、レイモンド・キーン共著)というタイトルの、大きくてカラフルな本が入っていた。私は「一体誰がこんなものを送ってきたのだろう?」とびっくりしてしまった。
答えは同封してあった手紙に書いてあった。私が以前ロンドンで生産性についての講演をおこなった際、聴衆だった人だ。そのとき、彼はわざわざ自己紹介しに来てくれたことも思い出した。
しかし、その贈り物がなければ、私は彼のことなどすっかり忘れていただろう。
私はその本をめくりながら、「ずいぶん費用がかかったに違いない」ということを考えていた。そして、必ずこの本を読もうと誓いながら手紙を読んだ。送り主は私の講演や著書について言及し、この本には私が主張している内容と重なる部分があるからきっと楽しんでもらえると思うと書いてあった。
こんなに嬉しい贈り物があるだろうか?
数日後、彼が考えたとおり、私はその本の中からいい題材を見つけることができた。
そして今では、この若い男性と私はお互いをファーストネームで呼び合う仲になったのだ。
私とのネットワークは、将来彼にとって有利に働くかもしれない。
あなたはどうだろう?もっと深い知り合いになりたい相手はいないだろうか?
最近もっと親しくなりたいと思っている相手のことだ。
そんな人がいたら、ぜひ贈り物を送ってみるといいだろう。本はお勧めだ。なぜならあまり思い入れが強すぎず、手頃な価格でありながら価値は高いからだ。
ぜひそんな試みをして、うまくいったかどうか私に教えてほしい。
マーク・M・フォード
Presented by インベストメントカレッジ