1年間で52冊多めに読む方法
少し工夫して読書量を増やせば、あなたの競争力を高め、
いつか大きな利益を生み出せるかもしれない。
あなたがすでに多忙なのは分かっているが、私が提案する方法ならあまり時間を取らず、素晴らしい見返りが得られる。
年間で52冊多めに本を読み、来年以降も続けられる方法を紹介しよう。
毎日、あらゆるトピックのビジネス書が出版されている。あなたの目標達成に役立つ情報やアドバイスが含まれている本も多い。ここでのコツは、良質な本を選び、素早く効果的に、そして戦略的に読むことだ。
本を選ぶのは楽しい。あなたも本屋を見て回る習慣をつけよう。(ビジネス書や自己啓発本が豊富な)空港や駅がお勧めだ。興味を引かれた本を手に取り、目次をチェックする。間違いなさそうなら最初のページを読んでみよう。面白くて読みやすければ購入して手元に置いておく。自分が読めそうだと思う2倍の量になるまで探索を続け、その中から最も面白そうな本を選ぶ。このシンプルなステップに従えば、早く家に帰って本が読みたくなるだろう。
しかし、本がどれだけ興味深く良い構成でも、熱意だけでは週の読書量を1冊増やすことはできない。読書ペースを早めるには読む時間を半分以下にするべきなのだ。
ビジネス書を戦略的に読むなら、「読む」ことに時間をかけてはいけない。本はあなたの想像力を膨らませる材料であって、完成させるものではないことを心に留めておこう。山積みの薪の中から、しっかり乾燥して燃えやすいものだけを探すように本を読んでいく。どうでもいい部分のために、時間を無駄にしてはいけない。文章を逐一読む必要はないのだ。
本にはビッグ・アイディアと、いくつかの役立つ情報が含まれているものだ。それらが何であるのかいち早く見つけよう。
多くの速読術があり、私は何年もかけてそのいくつかを試してきた。私が採用しているシステムなら、ビジネス書を2〜4時間で読み終えることができる。あなたにもその方法を教えよう(私も以前は読むスピードがとても遅かったのだ)。
1.まず目次を読み、内容の深さや量をざっとはかる。
本を読むことで自分が何を知りたいのか、何を理解できるのかを考える。これをしっかりやっておけば、本文を読む時間が劇的に短くなる。潜在意識ですでに読むべき箇所が分かり、自分の関心がどこにあるかが分かっているので、的を絞って効率的に読むことができるのだ。
2. 序章と第1章を読む。
良い本ならそのどちらかに要点が書かれているので、著者の主要な論点や発見、アイディアを見つけることができる(私の経験上、良質なビジネス書には重要な着眼点や秘密が含まれている。それが分からなかったら本を読んだ意味がない)。
3.各章の第一段落を読み、それから次の段落の最初の文章を読んでいく。
これだけで多くの情報が得られる。20〜30%の文章しか読んでいなくても、80〜90%の内容を理解したことになる。各章に有益な情報が一つだけあると推測して、この読み方を実行しよう。それが知りたいことなのだから。
4.そして最後に最終章全体とエピローグを読む。
序章や第1章と同様、少なくともどちらかに要点が書かれていることが多い。すでに読んだ情報を消化し、メモをとる機会にもなる。
その後、読書日記に読んだ本のタイトル、著者、その本にあるビッグ・アイディア、そのほかの役立つ情報を記すことを勧める。本を読んだ後にすぐ取り掛かれば5〜10分で終わる。そして、その日記を24時間以内に見直し、その週にもう一度見返せば、本の内容を驚くほどしっかり覚えられるはずだ。
一度この方法に慣れてしまえば、とても便利だと感じるだろう。人生の重要な場面で役立つアイディアがいつも湧いてくるようになる。毎週あなたの知識は増え、能力が上がり、気分は高まり、自信がつく。友人や同僚もあなたの変化に気付くだろう。そして、遅かれ早かれ、それらのアイディアは実を結び、あなたは一段階上のレベルに達することができるのだ。
今日、仕事帰りに書店に寄って最初の1冊を選ぼう。本にペンや蛍光ペンで書き込んでもいいが、詳細まで読み込むのではなく、役立つ箇所だけを選ぶこと。私が勧めた方法でざっと読み通してもいい。7日間で読み終えることが重要だ。
多くを学び取る必要はない。一つのビッグ・アイディアといくつかの役立つ情報が得られれば十分だ。それが終わったら次の本へ移ろう。
マーク・M・フォード
Presented by インベストメントカレッジ