社長の仕事術 2017/12/18

知っていることVS.実行すること



From:ダン・ケネディ

80:20ルールと95:5ルールは知っていますよね。しかし、このルールをどれくらい真剣に適用しているでしょうか?

あなたの問題、怒り、悩みなどのうち、その80%は、あなたと関わりがある人(顧客、ベンダー、同僚、従業員)の20%から生まれます。しかし、この20%をどのくらい頻繁に取り除いていますか?

成功の80%は、仕事の20%から生まれる、ということは知っていますよね。非生産的な仕事をどのくらい積極的に追い払っていますか?拙著“NO B.S. TIME MANAGEMENT”(邦訳:屁理屈なし 社長のための時間の使い方)をぜひ読んでください。

利益の80%は、顧客の20%から生まれる、ということも知っていますよね。その20%の顧客をそのままにしていますか?それとも育てていますか?GKIC(グレイザー・ケネディ・インサイダーズ・サークル)のゴールド/VIPメンバーのジョン・デイビスは、素晴らしいプログラムを持っており、本気で投資しています。つまり、最優良顧客を育てているのです。

私は、多くのビジネスに多くのお金を費やしていますし、多くの人たちに多額のチップを何度も渡しています。これは、私を王族のように扱ってくれたからではありません。そして、私が誰かに義理を感じたからでもありません。

どんなときでも、95:5ルールは80:20ルールの中で機能するのです。

太っていてたばこを吸う医者は知っています。箱に書かれた警告文を理解していないからではないのです。
知っているだけでは十分ではありません。この2つのルールをときどき、または何気なく、または個別に適用するのでは十分ではありません。この点こそが重要なのです。

アプレンティス・ショー(訳注:ドナルド・トランプがホストを務めるTV番組)でトランプを見ていてはっきりわかるのは、彼が短気だということです。私たちのようなタイプAの人間(訳注:せっかちで攻撃的な人)に対して言いたいことは何でも言っていいですが、私たちがいなければ、それほど多くのことは成し遂げられなかったでしょう。

マイク・ヴァンス(訳注:アメリカの有名なスピーカー)の考え方で私が気に入っているのは、短気な人間への制裁に反対する忠告です。マイクは、タイプAの人間に制裁を与えないという倫理的な責任があると言っていました。

我慢強さは、子ども、お年寄り、馬、そしてすぐに壊れてしまう高価な電化製品に対しては、美徳です。しかし、起業家の世界では、我慢強さは悪です。危機感こそが美徳なのです。

大部分の人が「今日がダメなら明日がある」という考え方で過ごしていて、大部分の人は貧しいのです。これは偶然ではありません。

どんなことでもその5%を認識し、保持し、関わり、育て、報酬を与えることに絶え間なく集中すること、そしてそれ以外の95%を認識して容赦なく切り捨てることで、そのゲームは上手にプレーするだけの価値があるものになるでしょう。



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