世間はあなたについて何という?
From:ダン・ケネディ
あなたはローマ法王の逝去と、その葬儀のテレビ放映を覚えていますか?
ナショナル・スピーカーズ・アソシエーションの創始者であるキャベット・ロバートは、あなたの葬儀の規模はお天気によって決まるだろうとよく言っていました。もしかしたらこの発言をふまえて、バチカンはローマ法王の葬儀を、荒天が予想された午後の遅い時間を避けて、午前中に移したのかもしれませんね。
ご存知の通り、何百万もの人々がローマを訪れ哀悼の意を表しました。何人かの世界の指導者や政治家は、本心から哀悼の意をささげているようには見受けられませんでしたがね。でも、ほとんどの人たちは心からローマ法王を追悼していました。
とにかく宗教論評はなしに、あなたは一度立ち止まりちょっと考えてみる必要がありますよ。どんな人物が特にその死後、あのように多くの群衆を引き付けるのかということをね。恐らくこのままいけば、あなたの葬儀の規模は当日の雨の具合によって決まるのではないですかね。
シカゴのイーグルス・クラブでのミーティングの際、私がなぜ本を書くのか尋ねられたので、ビジネス的な理由をいくつか説明しました。その問いに対する総合的な回答を今まで私は明言していませんでしたが、ひとつ言えることがあります。本を執筆することは、私の言葉が人々の元に届き、建設的に彼らに影響を及ぼすことができるということです。他の方法では無理でしょうね。
執筆活動は、多くの人々に知ってもらいたい魂の叫びのようなもので、私の生涯にわたる使命なのです。機会と責務についてのメッセージを多くの人に届けるためにね。
あなたは講演者や本の著者になったり、あるいはコンテンツ・ビジネスの世界で今言ったようなことをする必要はないのです。しかし、大海原の端っこにほんの少し水滴をたらしただけで、大きな波が起こるのもまた事実です。
『Think And Grow Rich』(邦題:『思考は現実化する』)や、『Compassionate Capitalism』(邦題:『思いやりのビジネス』)、おっと、私が書いた本ももちろんそうですが、あなたが学生時代にお金を払ってこれらの本のレポートを代筆してもらった相手こそが、将来1万の仕事を創出するビジネスを始めたり、産業に大革命を巻き起こしたり、ばかばかしい社会主義法案に断固として反対を表明するアメリカ上院議員に成長するのかもしれませんよ。
もし他にアイディアがなければ、あなたは手本として影響力のあるビーコン(案内役)になることだってできるんです。本質的には、私という人間は一握りの個人の視点によって作られたものに過ぎないのです。数人が表現した文章だけで説明できるような存在だといっても過言ではありません。あなたが工業用バルブを売っていようが、子供靴や、ハンバーガーとピザを売っていようが関係ないことなのです。
顧客に対して、彼らが今まで出会ってない、全く新しい役に立つアイデアを紹介する凄い人になれるんですよ。私は長いことカイロプラクターたちに、患者に健康に関する本だけでなく、自己啓発の本を置いた本の貸し出しスペースを店に設置すべきだと言い続けてきましたよ。
レストランのオーナーは、なぜビジネスランチと本の貸し出しスペースの二つを組み合わせたビジネスを考えてみないのでしょう?無料特典のように、各テーブルに最新のビジネス情報や成功体験の雑誌、「インベスターズ・ビジネス・デイリー」紙のコピーがあったら、どんなに顧客にとって有益なランチになるでしょうか。
多くのコンテンツ業界のマーケターは私の著書『Why Do I Always Have to Sit Next to the Farting Cat?』(仮邦題『なぜ私の隣にいつもトラブルがやってくるのか?』)の内容をばらしたりしましたが、VIPメンバーのスコット・タッカーは、彼から住宅ローンを借りた顧客に私の本を無料で配りました。その本を渡された人の気持ちと考え方がこの本によってガラリと変わって結果的に今までとは違った重要な成功のヒントにたどり着いたとしたら、彼は永遠にスコットに感謝し、彼を全面的に応援し続けるでしょうね。
私は現在、地元エリアのコーチングとコンサルティングビジネスを行う、サクセスフル・ケネディー・コンテンツというグループを主催しています。それはグループの参加者にとって素晴らしいセカンドビジネスであり、彼らがそれぞれのコミュニティーで圧倒的な影響力を持つ中心人物になれる方法でもあるんですよ。もちろん、利益だってちゃんと上がっていますよ。
あなたのビジネスとあなた自身に新たな一面を見つけるだけでなく、顧客の人生に、どんな方法で役に立ち影響をもたらす存在になれるかじっくり考えることができるのです。それはまた、元からあるビジネスを並外れたビジネスに変貌させるアプローチ法でもあるんですね。もしあなたが自分の葬儀の規模について気にしているなら、このグループに参加しましょう。未来のあなたの葬儀はきっと盛大なものになりますよ。
-ダン・ケネディ