習慣 2018/05/27

実用的な解決策


From:ダン・ケネディ

長年私のオフィスに飾られていた絵にはこのようなものがありました。何人もの男たちが必死になって、巨大な木造船を肩に担いでいる様子を描いたものです。しかも、その船いっぱいに車輪が積まれていたのですよ。

幼少期、私はよく競馬場へ出かけました。そこでは皆ショベルを使って馬房の馬糞をかき集めては取っ手が付いたプラスチック製の大きなタライに入れ、次にそれをよっこらしょと持ち上げて厩舎の端から端まで運んでいたのです。厩舎の外に運び出すと、今度はタライをさらに高く持ち上げて馬糞運搬用の荷車に馬糞を捨てなければなりませんでした。50ポンド(約22.7キログラム)ほどもあろうかという重さの物を、肩の高さまで持ち上げていたのですよ。現代では、ようやく運搬車には荷物の積載に便利なスロープが付き、重たい物も手押し車で運べるようになりましたね。やれやれ、どうして実用的な解決策というものは、こうも見つけにくいものなのでしょう。

行動がルーティンになり信念と思考・行動のパターンどちらもが固定されてしまうこと、「自己流」の方法に固執すること、来る日も来る日も同じことを同じ順序、同じ方法で繰り返すこと。どんなに賢い人でも、こういう場合だと視野に暗点ができてしまうのです。要するに、「こうであるはず」と思い込んで見るから「こうである」ように見えてしまい、それ以外の可能性を見失ってしまうということです。

したがって、何時間あるいは何日もかけて書き上げた内容を自分で校正しようとすると、誤字脱字を見つけることはとても難しいのです。それは、「こう書かれているはず」と思い込んで読んでいるからですね。実は間違っているのに正しく見えてしまうのですよ!

簡単にいうと、外部から遮断された環境でビジネスをしているとバカになる、ということですね。知能指数が実際に低下するのではなく、慣れ過ぎた状況で知能を生かす能力が低下していくのです。

この「暗点」を根本から治す方法はあるのでしょうか?いいえ、ありませんよ。でも、効果的な治療法ならあります。例えば、次のようなことをしてみましょう。10年以上もの間、同じ仕事、ビジネス、スポーツを続けているのであればもう切り上げましょう。いい加減終わりにして先に進みましょう。最低月に1度はビジネスや日常のルーティンから抜け出して、啓発的、刺激的、もしくは知的能力が試されるような場所に出かけるのも良いでしょう。コーチングやマスターマインド・ミーティングなどは、それに最適な場所ですね。何であれ可能な方法で頻繁に「新鮮な視点」を取り入れることも大切です。たくさん読書をしましょう。そして、多くの質問を自分に投げかけてみるのです。自己流のやり方でこだわっていることを見つけ出しましょう。あなたの屁理屈を非難する人、あなたの考えに疑問を持つ人、わざと異論を唱えるあまのじゃくな人たちの声に耳を傾けましょう。もちろん、その非難や異論に、ある程度信ぴょう性があればの話ですがね。

鎮痛効果のある香油のような方法もあります。瓶に詰められて簡単に手に入るような代物ではありませんがね。それは単純に、誰もが皆、度々おマヌケぶりを発揮してしまうという事実を肝に銘じることですよ。

-ダン・ケネディ


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