習慣 2018/11/25

ジグ・ジグラー:最高のプレゼント


From:ダン・ケネディ

彼から刺激をもらいました。

「刺激」という言葉が、私が約40年前に初めてジグ・ジグラーに会った時の気持ちにぴったりです。

私が講演の仕事を始めたのも、作家であり、営業マンであり、講演家であったジグ・ジグラーの影響が大きいのです。

2012年にジグは肺炎で亡くなりましたが、今日は彼との思い出話をしましょう。

何年も前ですが、ジグと一緒にビル・グレイザーからインタビューを受けるという機会に恵まれました。

ジグは不況の時代に育ったことや、そのことが彼の人生に与えた影響について話しました。母親が素晴らしい模範になったことのほか、その頃に気づいたことも語ってくれました。

どんな時代で周りの状況がどうであれ、良い家に住んで高級車に乗っている人がいることに、ジグは人生を通じて気づいたのです。経済が悪くても成功を収める人もいれば、逆に経済が改善しても苦労する人はいます。

国家規模の経済は動かせなくても、「個人規模の経済」なら動かせることを理解しているのが上手く立ち回れる人だ、とジグは話していましたね。成功を収める人は、周りがどんな状態であれ自分の経済活動に責任を取っています。つまり、彼らは生き残るだけではなく、裕福になるためにがむしゃらに働くのです。

子供の頃、私は両方の状況を経験しました。私の両親は裕福な時もあり、フードスタンプを支給される一歩手前まで貧しくなったこともあったのです。そこで私は若い頃から、その違いを生む原則と戦略を模索し始めました。

小さい街でも大きい街でも、経済状況が良くても悪くても、どれだけ変化が激しい時代でも、いつでも本当に上手くやっている人がいるものです。周りの人々が涙を流し、嘆き悲しみ、歯ぎしりをしている中でもです。

起業家ならサム・ウォルトンの言葉のようにやっていきたいものです。ウォルトンは1991年に不況について尋ねられた際、「私も不況について考えてみたのですが、参加しないことに決めました」と答えたのですよ。

ジグは対談で、いかなる状況でも成功するための重要な原則を教えてくれました。その1つはモチベーションを上げる方法で、とても納得のいくものです。

「刺激を受けるのを待っていてはいけません。自分で自分を刺激してモチベーションを上げるのです」

自分と考えの似ている人と話をしたり、本を読んだりして自分に刺激を与えるということも含まれます。ジグは30年にわたって毎日3時間は読書をし、自伝や新聞、聖書などを読んでいたと語っていました。彼はメンターを見つけるべきだとも話していましたね。尊敬できる人と交流したり、ひらめきを感じる本を読んだりすることは非常に良い刺激になります。

そうした本を読み返して気持ちを充電し、モチベーションを取り戻すことも重要だと語っていました。再読することで、知るべきことやモチベーションの根源を再確認するのです。

本を何度も読むことやメンターを見つけることは私も重視しています。あなたもノートに書き留める内容がない人とつるんでいるのなら、付き合い方を再考した方がいいですよ。

作家のクレメント・ストーンが行動につながる刺激について議論していました。行動につながる刺激、刺激につながる行動、どちらでもいいのですがあなたを突き動かすものを見つけなくてはいけません。私は働き始めて仕事の中に刺激を見つけました。

しかしモチベーションが高くてスキルもあるけれど、そこに欠けているものがあったらどうしますか?何をすればいいのでしょう?

十分な知識があるのにポテンシャルを最大限活かせていない場合、自分自身に思い描くイメージが欠けているのだとジグは言っていました。

ジグは営業マンとして働き始めたばかりの頃の話をしてくれました。ジグは当時の自分が、いつも苦労していた少年時代のイメージとだぶったそうです。そこでジョイス・ブラザーズの「自分に対して抱いているイメージ以上のものにはなれない」という言葉を引用してくれました。要するに、自分が苦労していると思うなら実際に苦労し続けるということです。貧しいと感じるなら貧しいままなのです。

水のいらない調理器具を販売するセールスマンとして2年以上働き、それでも資金的に苦労していたころ、ジグはある会議に出席しました。調理器具の販売先の社長で尊敬するメレル氏も来ていて、ジグは危うく会議に遅刻しそうになったのですが(このこと自体にも教訓が込められています)、メレル氏が会議の後にジグを脇に呼び出したのです。

メレル氏は彼にこう言ったそうですよ。「2年半見てきましたが、あなたには無駄が多すぎます。自分の能力を信じ、規則正しいスケジュールを実行すれば、全国一のセールスマンになれるはずですよ」

ジグに「全国一になれる」と言ってくれる人は、それまで皆無だったと言います。尊敬する人に全国一になれると言われたことが、彼のキャリアの転換点となりました。メレル氏が言う通り、自分は全国一になれるとイメージし始め、その年彼の営業成績は7000人いる会社の最下層から2位にまで上昇しました。自分のイメージを変えたことで成功したのです。

私はこのパターンを何度も見てきましたよ。十分なスキルがあるならそれに見合う自信を持つべきですし、能力を上回る自信があってもいいのです。

私が初めてこの事例を目の当たりにしたのは、何百人ものカイロプラクターにコーチングをしていた時です。同じシステムを提供していたので、どのクリニックでも同数程度の見込み客を獲得するチャンスがありました。しかし大きな成果をあげる人がいる中で、まったく成果が出ない人もいたのです。

要するに内面から変わる必要があるということです。

内面を変える方法の1つは、成功している人や信頼している人に指導、コーチングしてもらい、もっとできると言ってもらうことです。ジグに起こったことと同様ですよ。

もう1つの方法はイベントに参加することです。セミナーに参加すると、驚異的な成功を収めている多くの人を目の当たりにすることになります。成功を具体的な数字で示されると刺激を受けますからね。そして成功者が自分とあまり代わり映えしない存在だと気づいた時、彼らと交流することにより、何かが確実に変わりますよ。一度自分の中で変化が起これば、みるみる物事が変わっていくはずです。

本を繰り返し読み、同じ考えを持つ成功者と付き合うことで良い影響が受けられます。私もジグと出会い、彼の本を読み、彼を知ることで刺激されました。彼からもらった刺激が最高のプレゼントになりましたよ。

自分にポジティブなイメージを持つことが、自分自身に送ることのできる最高のプレゼントなのです。

あまり陳腐に聞こえてしまわないといいのですが…

自分に自信のない知り合いがいたら励ましてあげてはいかがでしょう。お金がかかることではありませんしね。

ジグへの敬意を表して実行してみてください。


-ダン・ケネディ


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