習慣 2018/04/01

ここはまるで「マッシュ」の中に出てくる野戦病院のようです


From:ダン・ケネディ

テレビドラマ「マッシュ」の始まりの部分を覚えていますか?ヘリコプターが遠くから近づいてくる音が聞こえ、誰かが「患者が入ります」と叫び、狂気じみた忙しさがそれに続きますね。

次々に入ってくるファックス、契約書、FedExからの送付物、時にはスーツケース1、2個分ほどの量がある段ボール入りの毎週の郵送物。私のC.P.A.(公認会計士)や財政顧問、クライアントからのあれやこれやという終わりのない大量の要求。無知で無能な集団や非協力的なベンダーとの堂々巡りの争い。何とか処理したと思った途端にさらに仕事が入ってくるという状態で、私はガンビー人形のように10方向に引っ張られてちぎれそうなのですよ。ドアの向こうにはお腹を空かせた「オオカミ」たちが、私の注意を引こうとうめき声をあげながら待ち構えていますしね。また、書類は手がつけられないほど散乱しています。テーブルの上に積み重なったものが床の上にまで広がり、更には階段の全部の段にまで積み上がるほどになっているのです。ああ、助けてください。

そんな状態になっているのはあなただけではないのですよ。私もなのです。実は、多くの作業をこなし、大きな組織を作り、更にもっと達成しようと試みるすべての起業家たちが同じような状態になっています。あなたは一人ぼっちではありませんよ。また、あなたがひどくだらしないとか、自己管理ができていないとか、無能だという意味でもありません。大きなことが早いスピードでおこなわれているときには、ほとんどの場所でこのような状態になるのが現実なのです。

時には何の進歩も見られない日がありますね。しかし、時にはすべての条件が完璧に揃い、山が動き、お金が流れ込み、仕事が広がり、人々が極端にハッピーになれる日もあります。ですが、その両極端の中間のような日は、それがほとんどですが、達成と不満、進歩と後ずさり、うれしい、または不快なサプライズ、利益のある発展と金銭的に痛手の多い間違い、独創的な発想と判断ミスなどが混じり合った日々なのです。このようにして「成功」は生まれるのですよ。ものすごく散らかったキッチンに溢れ出した鍋、中身がこぼれたボトル、天井にはスパゲティソースが飛び散っているようなものです。これは強い意志を持つ戦士のような起業家が前進していく様子を映しているのですよ。彼らは戦場で傷つき、床には血が滴っているのです。そのような考え方が出来ない人は考えが甘いか、二流の場所で小銭を稼ぎ、二流の結果しか出せないぐうたら者ですよ。

部屋が片付いていないことに気分を悪くしたり、散らかすことに罪悪感を持ったりしないでくださいね。

整理整頓ということがあまりにも過剰評価されています。「整然としていること」と「組織化されていること」には雲泥の差があるのですよ。展示用ガラスケースのおもちゃの家のように極端に整理整頓ができる人でも、無秩序な人はいますからね。すると、全く進歩はできないことになります。あるいはタスマニアデビルとハリケーンの中でダンスをし、部屋は豚小屋のように散らかし放題の人でも、理路整然としている人はいます。そのような人は毎日、価値あるゴールに向かって大きな進歩を遂げることになります。付け加えると病的な完璧主義者は、失くしたファイルを探すことに純粋で情熱的な喜びを永遠に感じているのでしょうね。

-ダン・ケネディ

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