いつかやる、ではなく今やる
From:ダン・ケネディ
あなたのお葬式の規模は、天気によって決まると思いますか?
全米スピーカー協会の創設者であり、私の友人だった故キャベット・ロバートは、葬式の規模は天気によって決まる、とよく言っていました。私は彼のお葬式には参列できませんでした。
ただ、それよりも重大なことは、彼の晩年、会いに行く時間を私が作らなかったということです。ここで、レーガン元大統領とそのお葬式について2つのことを考えました:
1つ目は、レーガン元大統領のお葬式に参列した人の中で、亡くなる前年、2年前、3年前に、
彼と彼の妻ナンシーとコミュニケーションをとらなかった人、または気にもとめなかった人はどれだけいるのだろうか、と思ったことです。
これは、元大統領に敬意を表するために来た約200,000人の「普通の人たち」のことを話しているのではありません。レーガン一家と知り合いだった人たち、そして元大統領が一緒に仕事をしたり支援したりした人たちのことです。そのような人は何人もいたことでしょう。
ある人の死によって、その人が生きていたときは行なう時間がなかったことを行なうようになる、というのは不思議なことです。
これは、今行動すべきだという助言です。いつか、ではありません。
私は1ヶ月に1回、仕事関係の予定は入れずに、人間関係だけの日を確保するようにしています。特に目的はないのですが、誰かと電話したり、話したり、ランチに行ったり、誰かに会いに行ったりするのです。あなたは私ほどひどくはないと思いますが、おろそかにしていることがあったり、あまり連絡を取っていない人がいたりするのではないでしょうか。
2つ目に、敬意を表するために葬式に200,000人もの人が来てくれるという人物は何人いるのだろうか、ということを考えました。天気は関係なさそうだと私は思います。その中に健全な目標が含まれる、またはそのこと自体が健全な目標だというわけではありません。誰も来なくても、私なら気にしないでしょう。ただ、ある人が生前にもたらした影響や貢献のシンボルとして、それほど多くの人数は価値があることなのではないかと思うのです。
私が資本主義、そして利益という動機を熱狂的に信奉していることは間違いありません。また、行動主義者として、ビジネスを経営している人の務めはそのビジネスであり、何らかの慈善活動をすることではないと考えています。しかし、ビジネスで成功し、副産物として周囲に多くの良い影響を与えるための方法がたくさんあることも事実です。
アール・ナイチンゲールが言っていたことがあります。わかりやすくまとめると、「経営者が1日1時間、より一層優れたサービスを顧客に提供する方法をブレーンストーミングすれば、その経営者は所属している分野または市場をすぐに独占できるだろう」ということでした。なぜなら、これは多くの経営者が最後に考えることだからです。私たちはおそらく、「サービス」というものを非常に狭い意味でとらえているのかもしれません。