あなたは優れている?
From:ダン・ケネディ
「自分のことをインディアンだと思う人にばったり出会わない限り、あなたが自分をカウボーイだと思うのは自由です」
−キンキー・フリードマン
あなたは自分のことを無敵で天才だと思っていますか?
しかし、いつでも自分より優れた人がいるものです。少なくともある分野においては自分より上の人がいますよね?自分より仕事が早い人、タフな人、お金持ちの人などがいて、あなたが誰よりも1番にはなかなかなれません。
ところで、プラチナメンバーの年次更新手続きには現メンバーが殺到するでしょうね。その1番手はロン・ルグランでした。ロンはメンバー制度が始まった年からプラチナメンバーで、ほかのメンバーが入退会するのを見てきましたよ。
彼はコンテンツ・ビジネスのあらゆる面で間違いなく誰よりも優れていますね。しかし、彼はまだ知らないことがあると思っています。すでに知っていることでも、事によっては彼よりもっと上の人がいると考えています。
情報が多すぎると言ってくる人も少なくないですね。こんなに多くの情報は必要ない、手に負えないと言うのです。そういう意見を聞く度に呆れてしまいます。
ジグは(今でも)毎日3時間は読書をすると言っていましたよ。私も毎月50本のニュースレターを取得し、しっかり読んでいます。Information Marketing Association(IMA、インフォメーション・マーケティング・アソシエーション)の中に自分は優れていると思っているクライアントがいます。でも、彼が尋ねてきたセレブリティーやインフォマーシャルに関する30の質問は、その月のIMAテレセミナーに出席していればすべて分かったことなのですよ。
忙し過ぎて私が勧めた記事を読む暇がないと言ってくるクライアントもいました。彼はビジネスで3万ドル(300万円)の損失を出しましたが、ある出版物のその月の記事を読んでいれば確実に防げたことです。
『God Doesn’t Shoot Craps』(仮邦題『神はサイコロを振らない』)という小説で、「精通する」ことに関するテーマが扱われていました。著者は別の記事から拝借したと認めていますけどね。
面白いテーマなので読んでみてくださいね。そして、あなたがビジネスをするだけなのか、それともそのビジネスに精通することを目指すのか、真剣に考えてください。要するに、今やっていることを続けるだけなのか、もっと上にいくために努力をするのかという選択です。
割高な料金で商売をしている未熟者のセールスライターに言いたいことがあります。「ダイレクトメールキャンペーンで10万ドル(1000万円)を稼ぐことは、料金を釣り上げる以上の意味があるのですよ」
1977年にテレビ番組パーソナリティーのキャベットも私にこう諭してくれました。「あなたはプロモーションに詳しいようですが、自分のプロモーションを早くやり過ぎてしまわないように気をつけなければいけませんよ。そうしないとペースが早すぎて、周りから嫌われてしまいますからね」
ここでちょっとした秘密を打ち明けましょう。私はビジネスをする時にお金儲けのことを考えますが、同時にそのビジネスが業界で精通したものかも考えます。お金儲けだけではなく、誰にも真似できない精通したやり方でビジネスをしていれば、お金は勝手についてきますし保証されるものです。朝起きて1番にお金儲けのことを考えるビジネスマンは多いですが、ビジネスに精通するためにどうしたらいいかを考える人は少ないでしょうね。
自分がカウボーイであると思っているのと、本物のカウボーイのあいだには大きな違いがあるということですよ。
-ダン・ケネディ