「答えは質問の中にある」
From:ダン・ケネディ
上記のタイトルをまた新たな私の本のタイトルとして、ここで公式に私のものとして確保しておきたいと思います。
これはミーティングの話し合いの中から生まれた言葉で、私が多くの場合、どのようにコーチングやコンサルティングを行っているかを正確に示した言葉なのですよ。そして、どのように進歩するのか、どのように隠れた機会を発見するのか、どのように困難を打破するのか、そしてどのようにひどい間違いを避けるのか、についての正確な判断方法を言い得ているのです。
何年も前にいっしょに仕事をした演説家のドロシー・リーズは、質問をすることについて話しただけでセミナー全体を終えたのですよ。彼女は、あなたの人生の質は、あなた自身や他人に対してする質問の質だけでほぼ決まると言っていましたね。
例えば、ビジネスに関する質問で私が好きなものは、この機会の大きさは実際にどれぐらいなのか?というものです。例えば、ある人のいる業界で、一番良い返品率が6%だったとして、その人の返品率は8%だったとします。彼には100万ドル(1億円)の売上があるとすると、100万ドルのうちの2%、つまり2万ドル(200万円)を得る機会があることになります。たったそれだけが彼に入る金額なのですよ。ですから彼は、そのことにわざわざ取り組むべきか、それに代わる機会が他にもあるかを考え、それに代わる機会の大きさと比較した上で判断しなければなりません。この質問は、私がしようとする何百もの質問のたった1つにすぎないのですよ。そして、どうやらほとんどのビジネスオーナーは、この質問をすることはまずないようですね。
もっと大きな質問は、一体自分はなぜこれをしているのか?…なぜ私は繰り返しこれをしているのか?というものです。なぜなら、私たちは真に習慣の生き物なので、自分が望まない結果を生み出す考えのパターンや行動を、無意識のうちに積み上げてしまっているからですよ。工事用ヘルメットをかぶったワーカーについての陳腐な話を知っていますか。昼食の包みを開けて「またチーズサンドイッチだ。これからもずっと俺はチーズサンドイッチしか食べられないんだ」と憂鬱そうに話すワーカーに対して、隣に座っていたワーカーが「お前はなぜ奥さんに何かもっと違うものを作ってくれと頼まないんだ?」と言ったそうです。
彼は悲しげにこう答えたそうですよ。「俺が自分で作っているんだ」
今週、また私はそのような質問について深く考えていることに気がつきました。私は自分の生活の中で、2つほど非常に不快に思っていることがあるのです。本当に嫌なんですよ。でもそれは新しいことではないのです。それに似たようなことが以前にもあって、ほとんどの場合は、泣き言を言うだけで終わってしまっているのです。「どうして私がこんな目に?」とね。しかし、本当にすべき質問は、私が何を考えたり、何をしたことが原因でこのような問題が引き寄せられてきたのか?私はどんな行動をし続けているのか?違うアプローチは何か?ということなのですよ。
あなたを悩ませたり、落ち込ませたり、思い通りや予想通りにいかないこともあるでしょう。しかし、どんな場合でも、答えは質問をし始めるということに集約されるのですよ。
-ダン・ケネディ