赤信号,車は進んでOK
From:西埜巧祐
@代官山のスタバより…
「え、赤信号って渡っていいん?しかも車で…」
赤信号になったら、進んでもいいって知っていましたか?私は知らなかったです。実は、それはokなんです。そして、罪にも問われません。どういうことか・・・?
アメリカは赤信号でも車は渡ってもいい。
それは、アメリカです。アメリカの車道は、日本とは反対で右側を走ります。そして、信号待ちをしている時、誰もいないことを確認できたら、右折をしても良いのです。先日の米国出張で知りました。
西埜
「え、この車、赤なのに進んだぞ、、、」
翻訳者
「あぁ、それはね、アメリカは日本と違って、これがokなのよ」
西埜
「え、そうなんですか」
さすが自由の国アメリカ。日本と違って、すごい合理的なところがあるなぁと思いましたが、こんなところにもありました。僕は、誰もいないことを確認しているなら、赤信号でも車は進んでもいい。というのは、すごい面白いなと思ったんです。なぜなら、、、
日本では、赤信号で車は進んでいけないから
当たり前に聞こえますが、日本では赤信号で車は進んではいけません。赤信号で進んだら、警察に捕まります。でも、こういう交通ルールって何のためにあるんでしょう?深い意味は知りませんが、大まかには「交通で事故を起こさず、スムーズに移動できるように」ではないでしょうか。
人と車の接触事故を起こさない。車同士で事故を起こさない。それを前提に、スムーズに移動ができるように、ルールが定められているはずです。それでも事件が起きてしまうのは、人がいる以上は仕方がありません。
上記のような目的があります。それは世界各国、どこも同じはずです。でも、交通ルールに違いがあるのです。どちらの方が事故が起きにくいか。そういう話ではありません。僕は、この違いを見たときに思ったのは、、、
当たり前を疑うことも、必要
ということです。日本では、〜してはいけない。でも、アメリカではやってもいい。これを見たときに、ちょっとした言葉の入れ替えができるな・・と思ったんです。例えば、
私の業界では、〜〜〜してはいけない。
でも、違う業界なら、〜〜〜しても良い。
私の会社では、〜〜〜してはいけない。
でも、あの会社なら、〜〜〜をしている。
これ、何か聞いたことがありませんか?感じたことはありませんか?あるいは、、、自分で言ったことはありませんか?僕も言ったことはあります。
私の業界。私の会社の常識って、当たり前すぎて、疑うことはしないのです。でも、疑ってみてほしいんです。その疑いがあるからこそ、何か大きな発見に繋がるかもしれないからです。
ドライブスルーだって
例えば、今やいろいろな会社で当たり前になった、ドライブスルー。あれは、ダン・ケネディが言っていたことを借りると、元々は銀行系の会社のサービスだったようです。それに目をつけたマクドナルドが、取り入れて大きく広がったと言っていました。
これは、銀行業界では当たり前。でも、飲食業界では当たり前ではないこと。。。な訳です。それを取り入れた結果、大きな売上やメリットがもたらされたのです。
他にも、ちょっと面白い例だと、アルビオンという化粧品会社があります。化粧品って、ネットでも買えるイメージがありますよね。この会社は、カウンセリングをメインとしていて、ネット販売をしていないのです。その分、来たお客さんに対して、フィットしたものを提案しているはずです。
これも、ある販売の常識を疑ったケースですよね。
香水は重ね付けはNG。でも、、、
あともう1つ例を・・・。ジョーマローンという香水のブランドがあります。面白いのですが香水って、重ね付けはダメなんですよね(重ね付けとは、2つの香水をミックスするということです)。
1つの香水は、1つの香水だけで終わらせるものです(重ね付けを堂々とする人がいますが、それがNGと言われています)。
でも、このジョーマローンというブランドは、重ね付けをokにしているのです。この結果、何が起こるのか?それは、複数の香水を買いたくなるという欲求が生まれるのです。そして、このジョーマローンというブランドは、いろいろな匂いの香水がでて、はまるという、、、
そのマーケティングにハマったのは、私です。アメリカに行って、まず探したのはジョーマローンの販売店です(今回はなかった。。。)。
こういう例はほかにも、、、たくさんあります。
当たり前を疑う
赤信号、車は進んではいけない。確かに、正しいです。でも、こういう正しさにとらわれると、、、ルールを守ることにこだわると、、、大きな発見ができなくなります。箱の中に囚われてしまっては、自由な発想、新しい発見はできません。
これはマーケティングでもセールスでも同じことです。あえて、相手が絶対にやらないこと。考えられないことを提案してみて、無理やり枠を壊すのも良いです。僕もアイディア出しをしているときは、あえてすっ飛んだ提案をすることもあります。
赤信号でも、車は進んでも良い。ちょっとした、当たり前を疑ってみてください。あなたの会社、あなたの業界、あなたの商品サービスで当たり前なこと。それを疑って、違うものを見つけられたら、、、それは大きな発見になるかもしれません。
ー【ザ・レスポンス】西埜巧祐