習慣 2018/04/14

元システムエンジニアの本当に恥ずかしい話


From:藤岡将貴

先日、自宅のマンションにインターネットの契約をした時のこと。

今のマンションに引っ越して、もう1年半以上経ちますが、ずっとインターネットをひいてなかったんですね。というのも、普段、スタバで仕事できるように、ポケットwifiを持っていたので、自宅でもそれで接続すればインターネットは使えるし。それに、なによりNTTに電話したり、プロバイダと契約したりが面倒で。

でも、最近、すぐにポケットwifiが使用量オーバーになって、接続が急激に遅くなるんです。これじゃもう仕事にならないくらい。しかも、まだ月の半ばくらいで。なので、これはもう自宅ではポケットwifiを使わなくて済むように、マンションにインターネットを引くしかないかな、と。

それで、今のマンションに引っ越した時に不動産屋からもらった資料を探したら、インターネットがどーのこーのと書かれた紙を発見。NTTと書いてある。たぶん、まずはここに電話して「すみません、インターネット引きたいんですけど…」と聞いたらいけるやろ。そう思って、電話したんです。(ちなみに、僕は前職、システムエンジニアをやってましたが、インターネットとか、パソコンの機械にはまったく疎く…「システムエンジニア=インターネットに詳しい」という一般的な思い込みがあるようですが、インターネットに詳しくなくてもプログラムはできるんですw)

そしたら、どうも、このマンションには、すでにインターネットの工事が完了していると。あとは、プロバイダと契約さえすれば、すぐにインターネットが使えるということだったんです。なるほど。NTTの人が言うには、プロバイダはどこもほとんど同じなので、ほぼ価格で決めてOK。という感じでした。

なので、以前、契約したことのあるプロバイダで、今回も契約しようと思い、そのプロバイダに電話したんです。で、名前やら住所やらクレジットカード情報を伝えて。そしたら、2、3日後に郵送で資料を送るので、届いたらそれを見て設定すれば、すぐにインターネットを使えますよ、とのことで。そして、2、3日後、、、


プロバイダの会社から1通の封筒が届きました。


中を見ると、なにやら、メールアドレスとかパスワードが書かれた紙が入っていました。よし、まずは機械を繋げよう、と。引越し前の部屋で使っていたwifiルーターを出してきて、壁から繋がっている機械に繋げました。以前の部屋でも同じように繋げていましたし、wifiルーターをこの機械に繋げればいい、ということくらいの知識は僕にもありました。(どうも、この機械は”ONU”という回線終端装置というものらしいです)

よし、たぶん、機械の設置はこれでOKなはず。あとは、iPhoneとかmacのwifiの設定のところで、このwifiルーターの名前を選択する。そしたらパスワードを聞いてくるはずなんで、wifiルーターの裏面に書いてあるパスワードを入力すればOK。いつも使っているポケットwifiも、最初にそんな設定をしたらインターネットに繋がるようになったので、それと同じやり方でいけるはず!そう思っていました。

で、いざ、mac book proを出して、wifiの設定のところを開くと、、、お!たしかに、wifiルーターの名前がある!よっしゃ、これを選択して…次にパスワードやろ?と、思っていたんですが、、、次に出てきた画面は、、、


僕が想定していたのとは少し違った画面だったんです…


「ログイン」と書かれた画面には「ユーザー名」と「パスワード」と、入力する欄が2つあったんです。…おや?ユーザー名?なんだ、ユーザー名って??wifiルーターに書いてあるパスワードを入れればOKじゃないの??

一瞬にしてパニックになりました…

ん!?ちょっと待てよ。そういえば、プロバイダから郵送で届いた資料に、ユーザー名らしきものがあったぞ…そうか、アレを入れろ、ってことやな!

そう思った僕が、プロバイダからの資料を見ると、たしかに「ユーザー名」と「パスワード」と書かれたものが。よっしゃ!と思い、入力して、ログインボタンをクリック!

…ログインできません。ユーザー名かパスワードが違う模様。どこか間違えたのかと、プロバイダからの資料を見ながら、何度かチャレンジしてみますが、、、何度やってもダメです。

そんな感じで、たかだかインターネットに接続するだけなのに、なかなか設定できず。たぶん、すでに3時間くらいは経過していました。

で、そのあと、スマホでネットに繋いで調べてみたところ、、、インターネットに接続できるようにするためには、、、(ちょっとややこしいですが^^;)

①ルーターにログインする(ルーターに記載のユーザー名とパスワードの入力が必要)
②ルーターにインターネットに接続するための設定をする(プロバイダからの資料に記載のユーザー名とパスワードの入力が必要)
③パソコンからwifiに接続する(ルーターに記載の”KEY”というパスワードの入力が必要)

という3ステップが必要だったようなんです。で、それぞれで、別々のユーザー名とパスワードが必要、ということだったんです。


この話で僕がお伝えしたかったこと…それは…


長々とインターネットの接続の仕方をお伝えしたかったわけでは、もちろんありません(笑)僕がお伝えしたかったこと。それは、、、「インターネットの仕組みを理解していなかった」ということです。仕組みを理解せずに、ただ、「パソコンでwifiを選んでパスワードを入力したらOK」という一部分の知識だけを持っていたんです。なので、「パスワードの入力を要求されたら、wifiルーターの裏面に記載のパスワードを入れればOK」と思っていたんです。でも、それで繋がらないから、パニックになってしまいました。線が外れているんじゃないか?と、見当違いの解決策を探したりしてしまっていたわけです。


あなたもこんな心当たり、ありませんか?


こういうことはビジネスでもよくあります。その全体の仕組みがわからずに、部分的な情報を知っただけで進めても、うまくいきません。うまくいかない原因がわからないので、右往左往してしまいます。「これでうまくいった」という話を聞いたのに、なぜ、うまくいかないのか?これがダメなのか?あれがダメなのか?と関係ないところをいろいろいじってしまう。でも、根本的な仕組みがわかっていないから、何をやってもうまくいかないんです。

例えば、「無料レポートで見込み客を獲得すればいい」という話だけを聞いて、広告費をかけてランディングページにアクセスを集めたとしても、、、そのリストに対して、メールを送って教育して、関係性を築いて、商品を売る。という全体の仕組みを理解していなければ、広告費をいつまで経っても回収できないでしょう。「そりゃそうだろ」とあなたは思われるかもしれません。でも、実際に、お客さん(見込み客)を集客したのに、なんで売上があがらないんだ…と悩んでいる人の話を、僕も聞いたことがあります。

特に、テクニック的な情報を掴んだら、すぐに突っ走ってやりたくなる気持ちはよくわかります(笑)すぐに結果出したいですもんね?でも、体系的な知識がないと、全体の仕組みを理解しておかないと、どれだけやったとしても、うまくいかないでしょう。僕がインターネットに接続するための3ステップを理解せずに、一生懸命、mac book proの設定や、機械の接続をいじって、「なんで、つながらないんだ…」と3時間悪戦苦闘していたように…(元システムエンジニアでありながら、本当に恥ずかしい話です…)

-藤岡将貴

関連記事