Emailは死んだ。これからはソーシャルの時代?
From:小川忠洋
西宮のプライベートオフィスより、、
んなワケねーだろ。「Emailは死んだ。これからはソーシャル?」まぁね。そう言いたい気持ちは分かるよ。Emailは迷惑メールフィルタとかで、どんどん届かなくなってるし、、そもそも論がGmailの方で、優先トレイやらinboxやら様々なツールやアプリを作って、プロモーション用メールを弾いて、個人間の重要メールだけを読めるような環境を作ってる…
それに実際、Gmail開いてメールボックス見る時間よりも、フェイスブックとかインスタとかソーシャル見る時間の方が長いってのもある。仕事上のやりとりも、チャットワークやらSlackなんかが出てきて、Emailの出番は徐々に減ってきてはいるわな。
メールを見る時間は圧倒的に減った…
実際、自分自身、振り返って考えてみても、Email見る時間は、5年前に比べたら圧倒的に減ったと思う。その分、フェイスブックとか見てる時間が増えたと思う。まぁ、こういう流れがあれば、「これからはEmail読む人なんていなくなる。だから、ソーシャルを強化しなきゃいけない!」って考えるのは、とっても合理的な話だよね。
でもさぁ、じゃあこれはどうなのよ?
ある調査では、売上への貢献度で言えば、Emailはソーシャルの40倍もあると。40倍だよ。40倍。40%多いとかじゃなくて。4000%だからね(笑)。実際どう?あなたもネットでビジネスやってて、ソーシャルからの売上ってどれくらい上がってるの???ほとんど上がってなくね?
しかしソーシャルに比べ40倍の効果?
一方でメルマガとかやってるでしょ?メルマガからどれくらい売上上がってるの?ほとんどでしょ?違う?うちの場合なんか、ソーシャルの活動もそりゃーたくさんやっているけどね、ほとんどの売上は最後は、メルマガ、Emailから来るのよ。
以前、面白いテストをしたんだけど、Emailでのキャンペーンと同時に全く同じ対象者に向けて、フェイスブックでも同時にキャンペーンをやったわけ。(カスタムオーディエンスという機能を使えば、同じ対象者をターゲットにできる)4〜5日だったと思うけど。同時にキャンペーンやれば、相乗効果で売上がかなり上がるんじゃないか?と期待してのこと。
・グールプAはメルマガだけのキャンペーンをいつも通り。
・グループBはそれに加えてフェイスブックのキャンペーンを追加。
単純に考えても、フェイスブック広告キャンペーンが追加された分だけ、売上は上がるはず。もし、「Emailなんかよりも人はソーシャル見てるんだ」という意見が正しいなら、ソーシャルの露出を増やしたことで、売上はかなり上がるんじゃないかと思われた。
ところが結果はどうだったかっていうと、、
メールオンリーとほぼ変わらず。
という驚きの結果に。実際、売上の差は数パーセントしかなかった。はっきり言って誤差の範囲内。つまり、フェイスブックのキャンペーンを追加したことは、ほぼ全く売上貢献してないってことだった。ガーーン| ̄|○
もしこれが、Emailを捨ててフェイスブックだけのキャンペーンしかやらなかったらどうなってたんだろうと考えるとゾッとする……
いや、間違いないよ。世の中がソーシャルにシフトしているのは。Emailよりもソーシャル見る時間の方が長いのも間違いないよ。でもさぁ、でも、売上あがらんのよ。メールに比べたら圧倒的に売上貢献低いんよ。(ってか低すぎ)
こんな状況で、これからはソーシャルだ、Emailなんて古い、メルマガなんて古い、なんてやっちまった日には、大変なことになりますぜ。もちろん、今後、ソーシャルメディアを開拓していかなきゃいけないのは間違いない。ただし、これだけは言えるが、現時点で、
Emailはキング・オブ・メディア
メルマガはキング・オブ・メディア
もちろん、反応率は下がってきているかもしれない。しかし、圧倒的な高さから下がってきているわけで、(40倍の差から下がってきてるわけね。だから、少し下がってもまだ35倍とか、また少し下がっても、まだ30倍とか。その次元の話)ソーシャルがそれに追いつく日は、正直、いつになるか分からない。
だから世間がなんと言おうと、テクノロジーがどれだけ邪魔になっても、メールは止めちゃいけない。
そして、メールを書く上で、最も大切なことは、相手が読みたいと思う価値あるメールを書くこと。要はコンテンツなワケよ。それがしっかりしていれば、フィルタのテクノロジーも、世間の流れも関係ない。だって、相手が自分の意思で読みたいって言ってるわけだから。顧客に届ける価値あるものがない?だったらネットで金儲けなど考えちゃダメだよね(笑)
「Emailは死んだ。これからはソーシャルの時代?」
バカ言っちゃいけないわ。
ーおがわ