社長の仕事術 2017/12/21

中小企業スナック化計画


From:北岡秀紀

場末のスナックって行ったことありますか?

お世辞にも綺麗とはいえないおばちゃん店主。
酒屋で買うよりも高い酒。
場合によっては、食べ物も乾き物だけ。
おばちゃんはお客さんにタメ口。

そして、しまいにはおばちゃんは居眠りをし、給仕や後片付けまでお客さんがやる。。

差別化もホスピタリティもへったくれもありません。
ビジネスの教科書があるとすれば、そこからは大きく外れた商売です。

にも関わらず、まだまだ場末のスナックってたくさん生き残っていますよね。


スナックと待合室の共通点


なんでか?
お酒の利益率が高いというのがまずあるでしょう。
しかも、おばちゃん店主が食っていくだけの給料があれば十分ですし、内装の原価償却も終わっていて、固定費がほとんどかからないというのもあります。

でも、最も大切なのは「いつも集まる場」であるということ。

場末のスナックってほぼ同じメンバーが夜な夜な飲みにきます。
そして、毎晩いつもと代わり映えしない(客観的に見れば)しょーもない話をしにくる。
今風に言えば、コミュニティを提供しているからに他なりません。

そこに行くのではなく、「帰っていく」という感じでしょう。

ちなみに、病院の待合室も同じ感じ。
毎日同じおじいちゃん・おばあちゃんが集まり、欠員がいると
「最近●●さん見ないねぇ。身体悪いのかな?」
という謎のトークが繰り広げられているわけです。
(これ笑い話ですけど、あるあるですよね?)


人工知能にも負けないビジネスの作り方


我々のような小さな会社が目指すべき場所って、スナックじゃないのか?
私は最近考えています。

お客さんとの関係性を構築する。
そして、最終的にあなたから何かを購入するのではなく、その場に来る(帰ってくる)ことそのものを目的化してしまうわけです。
これは人間関係の近さをベースにしたビジネスですから大きな会社では太刀打ちできないわけです。

しかも、ほぼ習慣ですから、飽きられるということもありません。

もちろんAI(人工知能)にも無理。
そういえば、オックスフォードの10年後に無くなる職業にスナックのママって入っていませんでしたね。
(ま、そもそも検討すらされもしてないと思いますが。)

いいとこだらけに見えるスナック化ですが、規模を大きくしづらいという弱点もあります。

ここは自分が欲しい収入、社会に与えたいインパクトによって変わってきますが…
スナック的な部分と一般的なビジネスの部分をうまくバランスさせることです。

会社が成熟していくほどスナック的な要素を強くしていくことになります。

あなたがガンガン会社を大きくしたいというタイプではなく、家業に毛が生えた程度で、自分が死ぬまで豊かに暮らせるビジネスを構築したいなら…
自分のビジネスをどうやったらスナックみたいにできるかを真剣に考えてみるといいです。


-北岡秀紀

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