社長の仕事術 2017/09/27

ネガティブ思考バンザイ



From:北岡秀紀

自分の会社のいいところをあげてみてください。
セミナーなんかでこんなワークをやるのですが、答えは2、3個程度しか出ません。
まぁ、多くて5,6個というところ。

でも、「自分の会社の問題点をなるべくたくさんあげてください。」とワークをすると10個を下回りません。
中には70以上(!)あげた人もいました。

自己啓発のセミナーなら「もっとポジティブなものに目を向けなさい!」と言われるところですが…
人はネガティブなものに目がいくものです。
むしろ、それが正常。

自然に湧いてくるものを止めることなんてできません。
なので、「オレはポジティブじゃないから成功できないんだぁ」なんて悲観する必要はありません。

問題を活用する

むしろそのネガティブ思考を活用しましょう。

あげていただいた少なくとも10個程度、多ければ70もある問題点。
問題点、ということはそれを改善すれば売上のアップができる、ということ。
例えば、10個の改善点があるとしましょう。

1個につき5%の数字の改善ができるとすれば…
1.05×1.05×1.05×1.05×1.05×1.05×1.05…
つまり、1.05の10乗ですから1.6くらい。

売上が1.6倍になるということ。

たった10個の施策を実行するだけで1.6倍になるんです。
そうやって考えると、売上アップって難しくないですよね。

一発逆転より地道な改善

多くの社長はこうやれば一発逆転ノウハウを探し求めます。
でも、それってうまくいくかどうかはわかりません。
しかも、実行するのにそれなりの手間も時間もかかります。
プロダクトローンチなんてその典型、ですよね。

一方で、ちょっとした改善であれば、すぐにできます。
早いものなら数時間でできたりします。
万が一、その改善がうまくいかなくても、手軽に次の改善に取り組めます。

3ヶ月、半年、1年と長い目で見れば見るほど、一発逆転より地道な改善が効いてきます。
なぜなら1.05の掛け算が複利で増えていくわけですから。

しかも、ネガティブなところに目がいくというあなたの習性を活用することができるわけです。
あなたのネガティブ思考をもっと信じてあげてください(笑)

優秀な社長の大半はネガティブ思考です。
悲観的に考えるからこそ、「こういう対策を打たないと…」と先回りして考えられるのですから。

-北岡秀紀

関連記事