富とお金 2018/09/21

お金はゴールではない、のか?


From:北岡秀紀

先日、ある方と話をしていて「お金とはビジネスのゴールではない」という話になりました。
自分の事業で掲げる目的に近づいているかが重要である、と。

彼はビジネスを自動車に例えました。
お金は自動車で目的地まで行くためのガソリン。
お金をゴールにするということは、ガソリンの入ったドラム缶を増やそうとしていることである。
で、それを溜め込むということは、ドラム缶に入ったガソリンを山積みにして半径3kmしか走らないようなもの、だと。

確かに、こう考えればビジネスでお金を増やそうと必死になるのって、おかしな行動だということがよくわかりますよね。

私もよくクライアントに「ビジネスで一番重要なのは社長の人生の目的。そして、そのために必要なのがお金」という言い方をします。


お金を燃料と思うために…


けれど…
これって多くの人にとってはただの机上の空論なんですよね。

なぜならガソリンと違って、私たちはお金を使って自分や家族は生活しています。

そして、
お金があれば、それを使ってイヤなことをやらずに済ませられます。
お金があれば、起こりうる多くの家族の問題に対する不安を解消できます。
お金があれば、やりたいと思ったことを我慢するというしんどさがなくなります。
お金があれば…


目的外にも使えるお金は感情と密接に絡むから「お金は燃料」と割り切ることが本当に難しいんです。

では、どうすればいいのか?
答えは簡単。

お金は燃料と割り切れるまではお金をゴールにすることです。
満足するまで稼ぐ。

そうすると結果的に「お金は燃料」と思えるようになります。

ちなみに私のクライアントを見ていると、月200万円というのがひとつの線と考えています。

月200万円使えれば、大抵のものは買えます。
しかも、貯金も残ります。
よほど欲深いタイプでなければ十二分にお金がある状態です。

結果、お金のために働くのが虚しくなって「なんのために稼ぐのか?」という問いに向き合わざるを得なくなるからです。


遠慮なくお金を目的に!


200万円を稼いでいない人の「お金は目的じゃない」という言葉は、東大に行っていない人間が「東大なんて大したことない」というのと同じ。
これが私の本音です。

その証拠に事業開始時の事業の目的のほとんどは、ホントに浅い。
けれど、稼ぐための仕事に意味を感じなくなった空虚感を経て導き出した事業の目的は一気に重みを増します。
全く同じ「社会貢献」を掲げていてもそのリアリティからして全く違います。

なので、「お金はガソリン」という言葉が腹落ちしないなら、どうぞ遠慮なくお金を求めてください。
そういうのはダメだという風潮がありますが、安心して無視していただければと思います。

「お金は目的じゃない」といま言っている社長の多くが、過去、お金を求めて起業したわけですから。


-北岡秀紀


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