異業種交流会の罠

From：中谷佳正

朝の5時に起きて自宅から車で１時間走った所にある貸し会議室に・・・
6時半には到着するもいつも自分より早く来ている先輩経営者が。当時の僕はなんて意識の高い人たちなんだろうと感じながら数年間、、、朝の7時から始まる経営者会に参加していました。ホームページ制作の仕事を請けたいという理由で、、、

恐らく、当時の僕と同じような意図を持って、今でも異業種交流会に参加されている人も多いのではないかと思います。別に異業種交流会が悪いとか、そういうことが言いたいわけじゃありませんが、もしかしたらボタンの掛け違いのせいで、苦労している人がいるかもしれないなと思い、ちょっとお話をしてみたいと、、、

仕事が貰える異業種交流会

異業種交流会というのは、起業したばかりの人にとっては、ネットワークを広げる良い機会だと思います。何の縁もゆかりもないところで、新しい仕事を預かれるというのは、なかなかできることじゃない事ですしね。それをサポートしてもらえると考えると、とても有意義なのは間違いありません。
僕も、先程お話したように、朝活以外にも色々な異業種交流会によく参加していた時期というのがありました。ただ、ちょっとそこで預からせていただく仕事というのは、難点がいくつかありまして、、、

紹介は高く売れない

その難点のうちの１つが、紹介であるがゆえに商品を正規の値段で販売することができないっていう。。。いや、もちろん正規の値段で取引したって良いんでしょうけど、そういう会で押し付けられるのが「よろしく頼むよ」という謎のプレッシャーです（笑）
こちらとしても、他のメンバーとの兼ね合いもあるのでどうしてもお友達価格みたいな対応になってしまいがちで、結果として正規の値段で取引するということが難しいという話になります。これは価格が決まっているようなビジネスでは問題ないのかもしれませんが、僕らのような制作物を提供しているような仕事や無形のサービスを提供するような仕事では、あるあるなんじゃないかと思いますね。価格に柔軟性があるがゆえにって感じです。
で、そうやって値段を低く提供すると、その話がまた横の繋がりで伝わって、、、という形で、異業種交流会の中に居る限り、ずっと安く仕事を請けるみたいな状態が続きました。
結局、異業種交流会で請ける仕事は、確かに成果には繋がっているのですが、価格設定が安くなるせいで、望むだけの収益は生まれずに、ただただ忙しいだけという悪循環にハマることになってしまいました。

ボタンの掛け違いで進んでいないか？

そういう仕事の請け方をしていると、結構それが慣れっこになってしまって、ずっと同じような状況でも気付かずに仕事を続けてるってパターンがあります。実際、僕のところに相談に来る人で「時間がない」とか「収入が増えない」と言ってる方でこのパターンにハマっている人も結構いてます。要するに、起業時に異業種交流会とか紹介なんかで安く仕事を請けたことがきっかけで、それからずーっと同じような価格で仕事を請け続けているという状態。。。
本当は、最初の方だけ実績作りということで、お友達価格で請けたりすれば良かったはずなのに、実績を手にしてもずーっと同じ価格帯でやり続けるっていう（笑）ボタンを掛け違えたままで進み続けているから、時間も増えないし、収入も増えないし、という悩みを抱えたままです。

どうやって解決したのか？

ちなみに僕がどうやってその状況を解決したのかと言うと、、、価格の比較対象を成果と結びつけるようにしました。
実際にあった例で挙げると、とある店舗系のお仕事だったんですが、僕がホームページ制作を行ったことによって、たった１万円の広告費で新規の売上が毎月100万円上がるという実績ができたんですね。年間にすると1,200万円の新規の売上になりますし、リピート性の高い業種なので、その新規客がリピートもしてくれるので数千万円は売上が上がるわけです。そんなホームページを・・・30万円で売ってました（笑）
リサーチをして、コピーを書いて、デザインをして、コーディングをして、数千万円の売上を作って、、、30万円（笑）
というわけで成果と紐付けると、それじゃあ安すぎるよねって話で、100万円とか150万円とか、いただいても十分お得ですよね？ってマインドセットになることができました。つまり、実績を証拠にして、さらにその実績と比較することで価格を適正な価格に持っていきました。

適正価格で請けましょう

ダン・ケネディが「価格を上げろ」って話をしてたりすると思うんですが、あの話は何も単純に値段を上げれば良いって話をしているわけではなくて、あなたが受け取れるのに十分に見合うだけの、適正な価格になるまで上げ続けなさいってことです。
僕の場合は、数千万円の売上が増えたり、数億円の売上が増えたりするようなページを作ることができるんだから、それに見合っただけの価格設定をしなさいってことになります。にもかかわらず、異業種交流会でやってたみたいな売り方をそのまま続けてたらと思うと、、、ゾッとします（笑）

あなたも、もしボタンを掛け違えたまま来てしまっているのだとしたら、適正価格にすることを考えても良いかも知れませんよ。

－中谷佳正

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