マネジメント 2018/05/08

何でお客さんに笑顔で挨拶しないの?


From:中谷佳正

出張中のホテルでテレビを見ていたんですが、ニュースの多くが有名人のスキャンダルですね。。。どのチャンネルも芸能人が書類送検されたという話ばかりですし、政治に至ってはずーっと長いこと同じネタが取り沙汰されてます。いつの時代だって、それは人が違うだけで、中身はあんまりかわらないなと。この辺の話に主観で話をするとガンガン突かれるのであえて個人的な意見は避けたいと思いますが(笑)
本業のビジネスの方での話を・・・


コンプライアンスが叫ばれている


実際問題、ビジネスの世界でどうなのか?というと、、、芸能人や政治家とあまり変わらない(笑)最近も有名な起業家さんの悪質な販売行為の話を聞いたり、詐欺まがいの商法も後をたたないのは事実としてありますね。。。

ここ数年、大きく取り上げられているのがコンプライアンス(法令遵守)という言葉からもわかりますが、実際には国が定めた法律を守るという意味だけではなくて、社会倫理を守るとか、企業の定めたルールに則るという意味もあります。。。
コンプライアンスという言葉がこれだけ多く目にするようになった背景には、ルールを守らない人が多くなってきたってこと。ちゃんと守る人ばかりだったら、ここまで言われることはない(笑)


そもそもルールが明文化されていない


こういった問題の多くは、実はルールを守る守らないの話よりも、ルールそのものが明文化されていないのが問題なんじゃないの?と思うこともあります。
元々、日本は契約書の文化が薄いので、「わかるでしょ」みたいな暗黙の了解が多い国。多くを語らないのが美徳でしたし、アメリカみたいに文化の違う民族が入り混じってるということも、これまではなかった。なのである程度、個人の道徳心の元、右へならえでやってこれた部分があるように感じます。
それがあらゆるものが西洋化して、社会のルールに至っても西洋化が進んだ結果、、、企業の仕組みそのものも変化してるんじゃないかと。昔だったら明文化せずとも、武士道みたいなのが浸透してたので、教養のある人達は問題なかったんでしょうけど(笑)


バリューの設定をしてないのが問題


そこで大事になってくるのがバリュー、つまり価値観ですね。
おそらくですが、ミッションのような企業が存在する理由であったり、ビジョンのような企業の目標を設定している会社は多い。
もちろん、僕たちのような中小零細企業で、しっかりとミッションとかビジョンを明確化できているところが多いとは言いませんが、それでもある程度認知されている印象はある。でも、バリューのような企業の価値観を設定できている会社は、大手も含めて少ないんじゃないかと。。。
ミッションを遂行するにしても、ビジョンを達成するにしても、価値観が統一されていないので、社内の人間が好き勝手に動いてしまうということ。ストレートにいうと、価値観が共有できていないから、不正や犯罪を犯してでも、ミッションやビジョンの達成をしようという人たちが現れるということ。


バリューの設定をしましょう


これは、コンプライアンスのこともそうですが、何が良くて何が悪いのかが、共有できていないことが問題。そして、何が良くて何が悪いのかを決めるのが、価値観でバリューという訳ですね。
例えば、、、
「何でお客さんに笑顔で挨拶しないんだ!」
と怒ってる社長さんがいます。その気持はよくわかるんですが、問題なのは「笑顔で接客する」のが当たり前という価値観を共有していないこと。その価値観を共有していないので、従業員に注意をしても一向に直らないということになる。時間を守るのも当たり前と思ってるかもしれませんが、それも価値観として共有する必要があるでしょう。顧客目線でというのも当たり前のようで当たり前ではないのが現実。だから、バリューとして明文化し、価値観を共有するのが大事になってくるという事。

あなたがもし、思い通りに働いて貰えなくて困っているなら、それは価値観の共有ができていないからかもしれません。
何が良くて何が悪いのか、企業におけるバリューの設定をしてみると良いかもしれませんね。

-中谷佳正


P.S.バリューに則って行動する事であなたの本当のミッションが達成されるはずです。結果が全てではなく過程もやっぱり大切なんじゃないのかなと、、、

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