富とお金 2018/09/26

あなたならどちらを選ぶ?


From:中谷佳正

先日。ファンド会社を経営している友人からの紹介で何万人も「顔相」を見ている大家という先生に見てもらいに行きました。結構、怪しげなビルだったので、かなり不安になりながらも約束の14時に事務所に到着、ところが扉に「16時半まで帰ってきません」の札が一枚ペラリ・・・
「なんでやねーーーん!」
と思い先生に電話をすると、「16時半まで待ってて」と言われ2時間以上放置されることに、、、ただ、そこから不思議な体験が僕を待っていました。


驚愕の風景


普段なら忙しいしここで縁が切れるところ。でも、その日は特に後ろに予定もなかったので、人からの紹介でもあるし、しょうがなく待つことにしました。
せっかくなので、待ち時間を使って散髪にでも行こうと思い、付近を一周グルっと回ってみたのですが、なぜか1件も美容院が見つからない。ちなみに僕の携帯はスマホではなくガラケーなので、美容院をスマートに検索しようという概念がそもそもありません(笑)結局、20分うろうろしましたが美容院は見つからず、諦めてカフェにでも入ろうと、今度は喫茶店を探し始めました。

すると、顔相の先生の事務所に一番近い、、、というか事務所の雑居ビルの隣で懐かしの風景と出会いました。なんと、僕が18年前に初めて仕事を受注した喫茶店が目の前にありました。先生のところに向かう道中では気付かなかったのに。。。
実はここ最近は仕事を抑えてて、「初心に帰る」「これまで十年間の仕事のやり方を再構築してから」とちょうど思っていたところだったので、これは何かの縁かなと思い、僕は店の中に入りました。


他愛のない会話


中に入ってみると、店内は当時と変わっていませんでした。インベーダーゲームのようなレトロなゲーム機が、テーブルとして使われているあの懐かしい昭和な感じです。飲みにくいグラスも昔のまま(笑)カレーオムライスを食べながら、初めて仕事を受注した日のことを思い出しました。

当時の僕は仕事が取れずに四苦八苦していました。その日は休憩のためにとこの喫茶店に入ったのですが「何やねんここ」というのが最初の印象です。
そこで、僕はとあるおっちゃんと知り合いました。汚いジーパンにヨレヨレのTシャツ、ヒゲも生えてるし腰にはボロボロのポーチ。。。そのおっちゃんは「俺、古着屋やねん」と言いました。僕は大学の頃に古着が好きだったし、おっちゃんはバイクにも詳しかったので、共通の話題のある僕たちはそんな話で盛り上がりました。他にした話は、囲っているオネーチャンのマンション代が高いねんとかいう、おっちゃんのしょーもない愚痴とか(笑)


急転直下


そうやって時間は過ぎ、ひとしきり話をし終わって喫茶店を出ようとした時でした。ふいにおっちゃんは僕を呼び止めました。
「おい兄ちゃん!仕事一緒にやろうや!!」
仕事の話をするつもりもなかったですし、急に声をかけられて戸惑いました。「いやでもうち、高いですよ?」
実際、今のとは別の意味で結構高いホームページを売っていました(笑)
「なんぼなん?」
おっちゃんは間髪入れずに聞いてきたので、僕はどうせ断られるやろうなと思いながら答えました。
「リースだと180万。一括で150万くらい。。。」
すると、そのおっちゃんは「そんなもんなんか」と呟いて、ボロボロのウエストポーチから150万を出して、、、ポン!と僕に渡してきた(笑)

それまで全然売ることができてなかった僕は、「このままじゃあかん、なんか変えな。。」と常々思っていました。その矢先の出来事です。「こんな簡単に売れるもんなん?ウソやろ!」ってなりました。


仕事のスタイルが変わり、人生が変わった


僕が出会ったおっちゃんは、実は有名な古着屋の社長だった。まぁ、確かにオネーチャンのマンション代がどうこうって言ってたので、それなりに稼いでるとは思ってましたが、、、出てきたのはまさかの現金(笑)
当時の僕は23歳で現金150万円を会社まで持ち歩くなんて怖い。だから「いやいや、現金はちょっと・・・。」と言うも、おっちゃんは「もう面倒やから持って行ってくれ。」と言うだけ。結局、仕事の詳しい話もないままに、僕は現金150万円を手に会社に戻ることになりました。。。

仕事の話でしたのは金額の話だけ。それで仕事が受注できてしまった。。。
この出来事がキッカケで、僕の仕事のスタイルは変わり、人生が変わりました。しゃべってただけなのに仕事になった。僕はこの経験から「人とは仕事で繋がろうとしたらあかん、人として繋がることが大事」ということを学びました。


おっちゃんが教えてくれたこと


そのおっちゃんは、もう1つ実は大事なことを教えてくれました。それは、今でも僕の仕事をする上での指針になっている言葉です。おっちゃんはこう言ってました。。。
「バブルで生き残ったのは2種類だけ、めちゃくちゃ頭が賢いずば抜けたやつか、俺らみたいになんにも分からんアホな奴だけや。普通に小賢いやつは不動産で失敗したけど、俺らみたいななんもわからん奴は、だからこそこうやって資産を残せた。どっちに入るかやな、自分が。」

僕はこの言葉を聞いてから、自分は絶対賢くはなれないから、アホな方になろうと決めました。それからの僕は、アホやから誰よりもテレアポをして、誰よりも働くようになりました。
DRMに出会ってからは、誰よりも愚直にリサーチをするようになり、愚直に面倒くさいアホをやるから生き残るし稼げると言えるようにもなりました。


顔相の先生半端ない


当時のことを思い出しながらカレーオムライスを食べ終え、16時半に顔相の先生のところに向かいました。
汚い扉を開けて出てきた先生は、これまた汚いおっさんで、案内された部屋の机の上も汚い(笑)
そして開口一番、、、
「ああ、もう大丈夫やな!もう言うことない、2年前に来てくれたら言うことあったのに」
と(笑)
「今は初心に帰るときやな、もう上がっていくだけや」
と(笑)

確かに、ついさっきまで初心に帰ってたけども。でも流石に2時間待たされて、これだけで「ハイ終わり」みたいな感じになられても釈然としない。。。ここに至るまで部屋に入って3、4分しか経ってない。なので、もーちょっとないんか?と食い下がってみました。
すると・・・

「仕事は北がええな。東京より北やな。仙台やな。」
まじか、仙台は毎月1回仕事にも行ってるし、僕の関係している会社がある。

「気管支気をつけろよ。」
確かに、ここ最近は咳が出ていて、実は過去にも気管支をやっているので、思い当たる節がある。。。

「台湾やな。それは吉やなぁ。」
韓国とか中国じゃなくて台湾!?つい先日、うちの従業員が仕事の打ち合わせで台湾に行ってました。

「嫁さん、変わりもんやな。娘さんも呼吸器に影響与えるで。」
いや、それ最近通ってる整骨院でも同じこと言われたわ。。。

結局20分ぐらいでしたが、ことごとく思い当たることを言われるし、何でそのキーワード?というのがポンポン出てくる。どうも誰にでも当てはまるような、コールドリーディングとかバーナム効果のような話でもないらしい。。。「何でわかるんですか?」と聞いても「顔相みてるだけや」と言われるだけ(笑)

そんな風にホンマもんの力を見せつけてきた顔相の先生が「今は初心に帰るときやな、もう上がっていくだけや」と言ってくれた。こうなると、あのレトロゲームのある喫茶店を見つけたことも、もはや偶然とは思えず神秘的な繋がりを感じずにはいられなかったです。


あなたならどちらを選びますか?


こうして、初心に帰った僕の口から、古着屋のおっちゃん社長が教えてくれた言葉が出てきたのも、きっと偶然ではないと思う。今日この場であなたに伝えるために思い出したのかもしれない。
だから、あなたに問いたいと思います。
あなたはめちゃくちゃ頭が賢いずば抜けたやつになるのか、それとも僕みたいになんにも分からんアホな奴になるのか、どちらを選びますか?小賢しい程度じゃダメだとすれば。どっちかに振り切れってことです。
まぁ僕のオススメは、あなたが勉強していることを「愚直にアホみたいにやる」ことですけどね。。。


-中谷佳正


P.S.
僕はアホになる道を選んだので、めちゃくちゃ頭が賢いずば抜けたやつがやることは、ダイレクトの某社長に任せたいと思います(笑)


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