優柔不断を克服する4つのステップ(後編)
From:リッチ・シェフレン
では、前回お約束した、優柔不断を治す方法をお教えします。「優柔不断」の問題にも希望の光があります。希望の光とは、あなたのパフォーマンスが優柔不断によって悪影響を受けているとしても、それは100%克服することが可能だということです。
決断を下す能力は、学習によって身につけられることであり、後天的な他の能力となんら変わりません。あなたが自分を再教育することによって、決断を下せるだけでなく、より良い決断を下せるようになれます。
良い決断を下すことを何度も繰り返すうちに、それが習慣になって、ほとんど無意識で決断できるようになります。そうなると、あなたに自信がつくだけでなく、あなたの周囲の人たちの自信も高まります。その理由を説明しましょう。
あなたが決断を下すとき、ある種の行動を起こしています。その決断が正しいか間違っているかはさておき、それはある種の行動なのです。行動というものは、私たちの潜在意識において重要な影響を及ぼします。行動を起こすと、達成感が生じるのです。達成感には、気分が良くなる効果があります。それは、「自分のお皿の料理を全部食べること、つまりデザートに移行できる」行動なのです。
ある問題について決断を下せば、その問題はあなたの目の前から消えます。その件について、後で確認しなければならないかもしれませんが、とにかく、当初のジレンマは無くなります。あなたは前に進めるようになります。
決断を下すスキルが向上するにつれて、あなたが前進するスピードも増します。ですが、まずはとにかくスタートを切らなければいけません!スタートを切るためには、決断を下すことに対するあなたの姿勢を変えなければなりませんが、どうしたらよいでしょうか?
「決断力」をつける4つのステップ
優柔不断の治療法は、実はとてもシンプルです。しかし、他のパフォーマンス向上エクササイズと同様に、はじめはあまり気分が良いものではないかもしれません。
何らかの決断を迫られたときには、次の4つのステップをとりましょう。
ステップ1:常に落ち着いて対処すること。
こんなことは言うまでもないことですが、あえて言わせてください。というのは、決めなければいけないことについてパニックになると、理性的な判断をする望みは無くなるからです。
そうなると、本当は避けたいはずの「悪い」決断をする傾向が強まります。ですから、深呼吸をして冷静になりましょう。
ステップ2:自分を見失わないこと。
救命救急室のドクターか戦闘機のパイロットでもない限り、あなたが生きるか死ぬかの決断を迫られることはまずありません。少なくとも、生死にかかわる決断ではないことを理解してください。
あなたが下す決断が正しくても、間違っていても、その他なんでも、あなたは死ぬわけではなく、翌日も戦い続けるのです。
ステップ3:モチベーションをはっきりさせること。
決断を下すことで得られるポジティブなフィードバックについて考えましょう。これまで決断を下すのを避けていることに、ただ決断を下すだけで、自信を高められることについて考えましょう。
「やることリスト」の項目をまた1つ消せるのはどんな気分でしょうか?あなたには「決断を下すこと」は報酬をもらえることに相当するという捉え方が必要です。
ステップ4:行動を起こすこと。
自分自身に決断を下すことを要求してください。真面目に言っているのです。いろいろな選択肢を慎重に検討したうえで、行動を起こしてください。決断を下すまで他のことは何もしないで下さい。
邪魔が入らないようにしてください。「急ぎ」の仕事に手を出さないでください。あのEメールに返事を出す前に決断してください。従業員からの質問に回答する前に決断してください。とにかく、他に何であれ決めるべきことがあったとしてもそれを決断する前に、まず目の前に迫られていることを決断してください。
最初は「こんなこと、無理」と思うかもしれません。ですが、続けていけば、どんどん容易にできるようになります。
ここで紹介した4つのステップはシンプルなものですが、決断を迫られたときにこの4つを実践すれば、あなたは、すぐにも、そして将来も、その恩恵を受けることになると、私は保証します。
それでも優柔不断が克服できない場合は?
あなたは、もっと深刻な問題を抱えているのかもしれません。優柔不断の根っこには、何か原因があるはずです。決断を下すというのは、ウェブサイトのテンプレートを選ぶのとはわけが違います。単に多くの選択肢から1つを選ぶだけのことではないのです。それは実際、他のすべての選択肢を排除するということなのです。つまり、代替案はなくなるということ、第二のプランはないということです。
つまり、それはコミットメントなのです。そしてこれこそが意識はされていませんが、多くの起業家が取り組んでいる本当のチャレンジなのです。
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リッチ・シェフレン
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