仕事と愛は正反対?
今日も1日、仕事が終わった。
でも足取りが重い。
家に帰りたくない。
それよりまだ会社にいて、
ちょっと残業したい。
なんなら、一杯飲んでいきたい。
家の玄関に到着する瞬間を
少し後まで引き伸ばしたい気分だ。
仕事でやり残したことがあるかもしれない。
それを残していきたくないから、鞄に書類を詰め込んで、家に持って帰ってみようかな。
でも多分、やらないだろう。
とは思いつつ、自分を騙していることに気づく…。
家では、あなたのことを愛する人があなたを待っている。
それを分かっているのに、こういう気分になったことはないだろうか?
独身の男性・女性も似た気持ちを持つ。
仕事は、慣れ親しんだ安心なパターンだからだ。
もしくは、自分自身を向き合うのを避けるために仕事をしたり、社交する労力を使いたくないから働いたりする。
子を持つ親は、時にカオスを恐れる。
子どもたちは、仕事のほうがよっぽど簡単だ!
と思えるほどの問題を起こし、要求してくる。
最悪の状態の時には、あなたのエネルギーを吸い取る。
あなたが一人暮らしであろうと、主夫・主婦であろうと、共働きであろうと、
「切り替え」という概念を理解することが必要だ。
Pierre Mornell の著書
“Thank God, It’s Monday(やった!月曜日だ!)” では、
切り替えという問題を扱っている。
「仕事と愛は、ほとんど常に正反対だ。
仕事は頭。愛は心。
仕事は合理的。愛は不合理。
仕事は考えること。愛は感じること。
仕事は仮面をつけて守りを固めること。愛は仮面を外して守りを解くこと。
仕事は規律と論理。愛は遊び心、情熱、論理を超越したもの。」
仕事から家へと切り替え、家で愛する人とつながるまでには、少しの時間がかかるのだ。
今あなたが、家と仕事の間にしていることは何だろう。
もしくは、家についた直後に、切り替えの時間としてしていることは何だろう?
(読書、テレビ、音楽、運動、舵、掃除、着替え、お酒…等)
私達のほとんどは、朝に仕事に向かう時と夜に帰宅するときに無意識に行っている儀式があるはずだ。
あなたが今何をしているか、自分で気付こう。
それは効果があるか?
その儀式のどの部分が、あなたをギアチェンジさせバランス感覚を取り戻す助けになっているか?
さらに良い方法はあるか?
パーフェクトな切り替えを想像してみてほしい。
切り替えが必要だということを認識し、家でもそのことを話してみてほしい。
意識的に、仕事と家の間の切り替えをしてほしい。
プライバシーや静かな時間が必要だということを話そう。
周りの人のニーズにも気づいてあげよう。
そして、両者のニーズを満たせるような戦略や妥協案を考えよう。
切り替えには協力が必要だ。
切り替えの時間を、より親密性を高めるための方法だと考えてほしい。
ただスイッチを切る、という消極的な切り替えは最小限にしよう。
積極的な切り替えを最大限にしよう。
積極的な切り替えとは、何らかの活動、ディスカッション、儀式など。消極的な切り替えとは、隠れたり、先延ばしにしたり、避けたり、話をしなかったり、お酒を飲んだり、眠ることだ。
積極的なマインドで職場の仕事を終えられたなら、家でもそうなるように切り替えられるはずだ。自分には選択肢がない、と思わないでほしい。あなたは自分の行動を決められるのだから。
仕事の後には少し体を動かしたり散歩をして、自分の体と再度つながろう。
立ち止まって、夕日を見上げよう。
教会に立ち寄って、祈りを捧げよう。
家であなたを待っている人の顔を思い描こう。
家で最高のリラックスをしている自分を想像しよう。
冗談でも言って、嫌なことは手放そう。
想像力を使って、ギアチェンジをしてほしい。
そうすれば、仕事の後に自分を否定しなくても良くなる。
だって、心地よい愛にあふれた家が、あなたを待っているのだから。
Jennifer James
人気コラムニスト、コメンテーター、著者、講演家。