聞き上手になりましょう
From:リー・ミルティア
今回取り上げるのはコミュニケーションの問題です。
私たちコーチの役割は、
思考をまとめ出来るだけ効果的に皆さんに伝えること。
そうしたコミュニケーション力が高いコーチでさえ
時に誤解を生んでしまうことがあります。
そして、それがストレスにつながったり、
減収につながることさえあります。
コミュニケーション上手になるには、
まずは聞き上手にならなくてはいけません。
聞き上手になるためのアドバイスです。
聞いて学ぶ
相手の話に耳を傾けましょう。
そうすれば誤解の多くは避けられます。
相手が伝えようとしていることを
しっかりと聞いてください。
他のことを考えていたり、
次に何を言おうかなどと考えていていたら、
話をしっかりと聞くことはできません。
相手にきちんと向き合うことが
相手への敬意を示すことになるのです。
「ホワットWhat」と「ホワイWhy」
相手は「何を(What)」伝えようとしているのか、
そしてそれは「なぜか(Why)」を
聞き取ることが重要です。
相手の話をきちんと理解するためには、
「いつ(When)」「どこで(Where)」「どのように(How)」も、
もちろん重要な要素です。
相手の気持ちと態度にも耳を傾ける
言葉は気持ちと切り離すことができません。
話し手の態度や気持ちを汲み取ることで、
彼らが伝えたい話やポイントがより鮮明に見えてきます。
話の行間を読みとりましょう。
これは相手が伝えようとしているメッセージを
100パーセント理解するためにとても大切なことです。
話の腰を折らない
相手がまだ話し終わっていないのに話をさえぎったり、
反論したりすると、
話し手のメッセージは絶対に伝わってきません。
話し手の思考の流れがストップし、
伝えようとしていた重要なメッセージから
脱線してしまうこともあります。
質問や感想は、
話を最後まで聞いてからにしましょう。
的を射た質問をする
話し手が話し終わったら、分かりにくかった点や、
更に説明して欲しい点などについて、
的確な質問をしましょう。
こうした質問をすると、
どれだけ自分の話が伝わっているのか
話し手は判断することができます。
判断を下すのは話の内容を完全に理解してから
相手の話が全て終わって、
質問に対する答えも返ってきたら、
聞き漏らしたことはないかどうか確認しましょう。
こちらの意見や感想を相手に言うのは一呼吸おいてから。
まずは貴重な話を聞くことができた
という感謝を相手に伝えましょう。
内容を確認する
コーチが把握しておくべきことは、
言葉は考えやアイディアを表現するための媒体である、
ということです。
相手の話を聞いたら、それを自分なりに翻訳し、
自分自身の言葉でもう一度言ってみましょう。
相手が伝えたかった内容をきちんと理解したかどうか、
これを確かめるために大切なことです。
同意点を探す
自分が賛成できない話を聞くと、
相手の話を聞くのを止めて反論方法を頭の中で探してしまう――
これはコーチにとって難問の一つです。
しっかりと相手に集中するトレーニングを積み、
むしろ同意点を探すようにすれば、
意見の相違と思われた多くのことは
雲散霧消することに気づくでしょう。
がんばりましょう。
リー・ミルティア