焦点の力を解き放つ



From:リー・ミルティア

#注意すべき2つの主なコンセプト


1.常に結果を意識する。

常に結果を意識していれば、結果本位の考え方をする筋肉が鍛えられます。結果本位の考え方というのは、最終結果となる目標を脳に常に意識させながら生きるというマインドセットです。

この筋肉を鍛え続ければ、選択しなければならない時に、イエスと言うべきかノーと言うべきかがはっきり分かるようになります。その選択をすれば、自分の望む結果に近づくか、そこから遠ざかるかを見分けられるようになるからです。


私がこのコンセプトの応用方法が分かり始めた時、それを理解するのに役立つ実践的な例をいくつか考案しました。皆さんのお役に立てばと思います。

電話をする時や表計算をする時、お子さんとの宿題や図画工作をする時など、ともかく何かを始める前に、まずは自分が望む結果を想い描いてください。目標達成までの方法を考えてはいけません。


何かを始める前(あるいは始めようとする時)に結果を想い描くと、意図した結果を達成するための最善の方法を脳が魔法のように見つけてくれます。

現状がどうであるかは問題ではありません。ライト兄弟やオプラ・ウィンフリー、ダイアナ妃やまだ若いマララ・ユスフザイ、更にはアルバート・アインシュタインの情熱に火をつけたのと同じ力が私達一人ひとりに宿っています。


この力は私達が日々考える思考にあります。研究者でありベストセラー作家ジョー・ディスペンザ博士によれば、私達は毎日6万個もの思考を考えていますが、そのうちの95パーセントは昨日考えた事と同じだそうです。

それを踏まえて考えれば、来る日も来る日も同じ思考が頭に浮かぶせいで、私達がいつも同じことを考え、感じ、行動し、反応し、話し、同じように世界と関わっているのは当然の結果です。そしてそれには夢や目標も含まれます。


常に結果を意識するということは、脳に最高のこと―問題の解決法を見つけること―をするよう指令を出すということです。すると、潜在意識を出たとたん「“どのように”それをするか」という悩ましい心配が頭をもたげてきても、脳はしばしば驚くような解決法を思いつきます。

そのためには、「どのように」を分類するのに必要なスペースを脳に作らなければなりません。私達は「9キロやせる」とか「億万長者になる」とか「部署や仕事上の問題を解決する」とか「子ども達と過ごす時間を増やす」といった目標を設定します。


そういった目標が設定されると、コンピュータのソフトウェアのように脳のプログラムが働いて、目標をより小さくて実行可能なステップに細分化するよう指令を出して私達が目標を達成するのを助けます。


2.意識を集中したことが拡大する。


焦点を合わせたことが拡大するのでします。自分の内面から人生を変えるということを科学的見地から説明すると、何かに焦点を合わせると、対象を識別し正確に絞り込む能力が研ぎ澄まされます。脳と環境がシンクロして共時性が起きます。このつながりが偶然の一致と呼ばれるものを引き起こします。

もともとはカール・ユングがシンクロニシティを「意味のある偶然の一致」と呼びました。そして作家であり哲学者であるウエイン・W・ダイアー博士は「それにすぐに気づくか気づかないかに関わらず、つながりとシンクロニシティは常にそこにある。宇宙に偶然はない」と言いました。


シンクロニシティは何に焦点を合わせるかによってコントロールできます。なぜ「焦点を合わせたことが拡大する」かというと、脳の網様体賦活系(RAS)が焦点を合わせた事に対応する事柄を自動的に探し出すからです。焦点を合わせた事の良し悪しは関係ありません。

焦点を合わせた事を識別する感覚は、時間がたつにつれますます研ぎ澄まされていきます。焦点を合わせた事と望む結果が一致した時、つまり思考と願望がぴたりと一致した時に、私達は新しい行動を起こそうと動機づけられます。そしてそれによってさらに数千もの新しい可能性を引き起こすことになります。


網様体賦活系は脳の中にあるメカニズムで、焦点を合わせた事柄を探すのを助けるのが目的です。たとえば、ある新車を買おうと考えていると、とたんに周りでその車を目にするようになります。これは何ら新しいことではありません。

RASが指し示してくれているだけです。問題はRASが自分に害になるようにも働くことです。ネガティブなことに焦点を合わせれば、RASは焦点に見合った情報を探してきます。RASは鏡のようなもので、ネガティブな事柄が幾度となく自分に返ってきます。


たとえば丸1日ついていなかった日というのは、そもそも朝からついていなくて、時間が経つにつれてますますひどくなっていきます。寝坊して会社に遅刻して仕事で失敗して、帰ってからも子どもを怒って奥さんとケンカしてといった具合です。こういったことはすべてRASのせいなのです。

自分がどこに焦点を合わせているかが分からないのなら、口に出す言葉に注意を払ってください。どんな言葉を口に出しているかを意識すると、自分が本当は何を考えているかが分かります。言葉は焦点の表われです。


あなたが無意識に繰り返し言っている言葉は何ですか?「しっちゃかめっちゃかだ」とか「疲れてもうダメ」などと言っていませんか?口をついて出た言葉は自分が抱いている感情の表れです。

「なんでいつもこんな目にあうんだろう!」「試験は苦手だ」「どうせ一生独身だ!」「何をやってもやせられない!」といった言葉を考えてみてください。

こういった言葉は、焦点から派生した思考パターンを表しています。たとえば「試験は苦手だ」というのは、自信のなさと自分を信じていないことの表れです。過去の試験でうまく行かなかったかどうかは関係ありません。


認知バイアスに関する研究によれば、試験がうまくいくと言っている人のほうが、試験結果が良いそうです。うまくいくと信じることで、実際に良い点が取れるのです。

では、網様体賦活系を有害にではなく効果的に働かせるにはどうすればいいでしょうか?自分は自分のRASのボスだということを思い出してください。自分がRASにすべきことを命令しなければなりません。それは何に焦点を合わせるかを意識的に選ぶことによってできます。


基本的にRASは脳の入口を守る警備員のようなものです。意図的に焦点を選ぶ(誰を招待するかを決める)ことによって、RASはあなたが招き入れてもいいと言った人だけを中に入れるようになります。

もちろん、常にポジティブな事柄にだけ焦点を合わせるのは難しいことです。誰でもネガティブ思考に傾くことがあります。ネガティブ思考に陥らないようにする最善の方法は、最終結果を具体的に思い描くことです。


結果本位の考え方を目的地への道しるべとして使えば、驚くほど多くのチャンスが作り出されます。それが脳の創造力の中心となって、未知の領域を巧みにナビゲートしてくれるからです。

私は「最終結果」という言葉を「」や「目標」と同じ意味で使っています。私の考えでは、それらはすべて誰もが目指している希望だからです。こういったものはすべてポジティブな焦点を育むものにほかなりません。


あなたの夢は億万長者になる、あるいは最大の喜びはほかの何かかもしれません。それが何であっても、「夢」はなりたい自分になるという気持ちを起こさせます。

受賞や名声や業績が夢かもしれませんし、あるいはその逆かもしれません。大統領になったりマラソンを完走したり、ただ幸せになることが夢かもしれません。ともかく最終結果に焦点を合わせれば、それに沿った人生を送れるようになるでしょう


焦点を合わせると、脳内のあるシナプスが発火して願望と最終結果の明確な青写真を創り出します。すると、脳が実行可能なステップを考え出せるようになります。それは直感からの導きのように感じられます。

青写真を明確にするには単純化する必要があります。少しでも複雑になると、脳は混乱し始めます。最終的な青写真、つまり人生の目的に関しては次のことを覚えておいてください。「明確にするには単純化を図る。複雑さは混乱を呼ぶ。」


何かを複雑にすればするほど、ますます達成が不可能なように思えてきて、どんどんできる気がしなくなってきます。一方、物事が明確になれば可能性は無限大のように感じます。想像してみてください。不可能なことに焦点を合わせるのではなく、どんなに多くのことが可能かが分かればどんな気分になるでしょうか?

-リー・ミルティア

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