朝一番にやってはいけないこと
From:リー・ミルティア
さて、次のエネルギーフロー、精神的エネルギーの話に移りましょう。私がマインドセットのコーチをしていて気がついたのは、企業家は基本的に、マーケティングや業績や生産性に重点を置いていて、マインドセットのことを理解していない、ということです。
皆さんのほとんどが、ナポレオン・ヒルの『Think and Grow Rich(思考は現実化する)』をお読みになり、マインドセットを常に語っているダン・ケネディの大ファンだと思いますが、それでもです。
ご存知のとおり、ダンは、マインドセットにかけては世界一のメンターのひとりです。もし明快なマインドセットと正しい思考を持たずに人生を眺めたらどうなるかを完璧に理解しているからです。明快にシンプルに思考して、人生で何が起ころうと、選択肢を見つけられる能力を身につけなければなりません。
疲れて頭にもやがかかって、考えがまとまらないときには、脳に栄養が行っていません。そういうときには、マインドセットも良くないので、会社の収益も落ちます。
私はいつも精神機能と精神的エネルギーの重要性についてお話ししていますが、ここで、「自分は誰の影響を受けているのだろう?」と自問してみてください。
現代の偉大なモチベーショナルスピーカーの1人だった故ジム・ローンはこう言いました。「あなたは最も多くの時間を過ごしている5人の人物の平均である」つまり、悲観的で皆さんを理解してくれないような人達と付き合っていると、皆さんの為にならないということです。
考えてみてください。もし一般人と長い時間を過ごしていたら、たとえどんなにいい人達でも、皆さんとはまったく違うレンズを通して人生を見ているのです。彼らは概して「経済状況は恐ろしい」というレンズを通して人生を見ていて、周りの人達に押し付けられる事柄に従わなければなりません。
つまり、今この瞬間の力は、外側からのものであり、内側からのものではないということです。
企業家として持たなければならないマインドセットは、「力は常に内側から」です。私の著書『Success is an Inside Job(内面から成功しなさい)』にあるように、自分の内面とつながるのです。/真の成功とはそういうことです。
「毎日繰り返し何度も頭に叩き込むことが脳にプログラミングされ、脳はそこに焦点を合わせる」ということが、知恵の奥義です。「意識を集中した事柄は現実化し続ける」ことを覚えておいてください。
なので、朝起きてすぐに新聞を読んだり、ニュースを聞いたりするのは、企業家にとってとても有害です。というのも、それは不可能なことに焦点を合わせているのと一緒で、血管に毒を流し込んでいるようなものだからです。
「世間がこんなにお手上げ状態なのに、成功できるはずがない」と外側の世界からプログラミングされているんです。
新聞を読むなとか、世間で何が起きているのかを知らなくていい、と言っているわけではありません。新聞を読むときには、自分のビジネスに関係のあることに集中したらどうですか、と言いたいんです。
後のことには、それほど注意を払う必要がありません。チラッと見れば何が起きているのか分かりますからね。皆さんの仕事は、自分のビジネスと家族と顧客とクライントと患者など、周りにいる人達を大事にすることであって、世界を救うことではありません。
つまり、精神を高揚させモチベーションを高めるような情報を、マインドセットの種として毎日脳にインプットすべきだということです。
-リー・ミルティア