人生で大切なこと
From: リー・ミルティア
最近私は、大成功した有名な経営者にインタビューしました。
彼は、子供の頃、大人になったら、有意義で達成感のある仕事をしたい、と思っていました。
彼の父親がそうするよう彼に話したのです。ですが、彼は結局、経済的目標を達成するためにだけ、莫大な時間とエネルギーを注いできました。
現在彼は経済界の大物で、物凄く裕福ですが、もし、自分や家族をもっと大事にして、バランスの取れた人生を歩んでいたら、
人生の旅はもっとずっと楽しいものになっていただろうと語っていました。
現実には、私たちは、仕事中心の文化の中で暮らしています。昼食を抜くこともしばしばで、車を運転しながらお昼を食べたり、仕事をしたりします。
長い1日が終わると、急いで子供を迎えにいき、家に帰ってからは子供をかまう暇もありません。
携帯電話で仕事の話をするのに忙しいからです。自分のための時間がないのはもちろん、家族や親しい人達と過ごす質の高い時間もほとんど取れません。
スタッフとさえ、じっくり話す時間がないことがよくあります。悲しい統計があります。
それによれば、夫婦が会話する時間は1日に平均たった12分で、子供達と会話したり遊んだりする時間は週に平均たった40分だそうです。
私はこれを知って、胸がすごく痛みました。レストランで見かける家族やカップルも、最近では、お互いの顔を見て話をするより、皆、スマートフォンをいじるのに夢中です。
こういった光景は、おかしいし、間違っていると思います。ですから、皆さんの目標の1つを、
「人生で愛する人達とより多くの時間を過ごすこと」にしていただきたいと思います。
彼らと一緒に過ごして、彼らを気にかけるようにしてください。もしかしたら、明日という日はないかもしれないのですから。
私の父は数年前に亡くなりました。いまわの際ではありませんでしたが、晩年父は、私たちが子供だった頃に、もっと一緒に過ごせばよかった、と後悔していました。
愛する人達に、愛していると伝えるべきです。彼らに対する感謝の気持ちを、事あるごとに伝えるべきなのです。
今度、愛する人達と食事に行ったり、車の中で一緒にいたりする時には、携帯電話で仕事の話をする誘惑に抵抗してください。
彼らと一緒にいる時間を楽しんで、彼らに関心があることを伝えてください。
こういった考え方を育むことはとても重要だと思います。多くの企業家は、どれだけお金を稼げるか、
あるいは、何を買うか、といった目標のみを考えがちだからです。
皆さんが、家族をないがしろにして、後になって、楽しみを分かち合う家族がいなければ、
豪邸や高級車や休暇もそれほど楽しくないと気づくようなことにならないことを願います。
それはすべて、愛する人達との関係をないがしろにしてきた結果なのです。
休みも取らず、愛する人達との関係を大切にしないで、長時間働き詰めに働いていると、
バランスを崩して燃え尽きてしまうことを頭に入れておいてください。疲労困ぱいしていては、
新しい市場を見つける能力も発揮できません。それに、心身ともに自分自身をケアしなければ、
ストレスや新しい競争や状況の変化に対処する能力も損なわれてしまいます。
-リー・ミルティア