モチベーションと入浴




From:リー・ミルティア


私はかの有名なジグ・ジグラー氏と1年間、

全米各地をイベント活動でまわったことがあります。

氏とよく朝食のテーブルを囲んでは、

イベントに寄せられた意見について話し合いました。


そんな時、何度も話題に上ったのが、

「なぜ人は自分の不幸や、成功していない理由を過去のせいにするのか」

というものでした。


よく耳にする不平不満は、「両親の育て方が悪い」

「あの時のひどい経験のせいで、自分はこうなった」というもの。

そして最後には「どうしようもない」とあきらめの声です。


ジクと私の経験上、これだけは明らかだ、ということがあります。

それは、「人生には克服すべき問題や障害が生じるもの。

しかし、自分の今の行動や選択に対して、過去に責任はない」

ということです。


本当に成功した人生を送るためには、

自分が出した結果が良くても悪くても、

100パーセントの責任を取らなければなりません。


どんな経験にも、将来、成功の花を咲かせる種が潜んでいるのです。

現実をどのように捉えるのか――その捉え方こそ本当のパワーです。

そしてそのパワーは誰もが持っているものなのです。


自分の過去を振り返ってみて下さい。

あなたのご両親は当時手に入れることができた情報とリソースをもとに、

一番良い方法であなたを育てていたことが分かるはずです。


現代のように自己啓発の本もセミナーもあまりない時代です。

ご両親もある意味、時代の被害者なのです。

彼らの親も限られた考え方で子育てをしていたかもしれないのですから。


でも現代はどうでしょう。

現代には過去のサイクルを打ち破るツールがあります。

上手くいかない現実を過去のせいにするのはやめ、

自分の思考やモチベーションには100パーセント責任を持ちましょう。


お忘れですか?

自分を取り巻く現実は、自分の思考で創られていくのです。

夢や希望に胸を躍らせる気持ちは、日々を生き生きとさせ、

未来を待ち遠しくさせるものです。

それこそ人が持っているパワーの源であり、やる気を高めるものなのです。


ヘンリー・キャノンは言っています。

「モチベーションの高い人が人生の成功者であることはよく知られている。

成功する人でモチベーションの低い人はいない」と。


一代で成功する人には共通点があります。

彼らは、好奇心を保ち続け、新しいアイディアに目をむけるため、

自分の行動を軌道修正する時間を毎日少しずつ設けています。


「モチベーションが続かないと嘆く人は多い。

入浴が続かないという人も多い。

だからこそ毎日の習慣にすることをお勧めしているのです」

これはジグの言葉です。


ジグとイベントの仕事をしていたのは何年も前のことですが、

今でもこの言葉をよく思い出します。

物事がはかどらない日には特に心に響きます。

パターン化した自分の意識に活を入れ、

より良い状態に変えるのは自分次第なのですね。


自分が普段どのような考え方や行動をしているのか、

「意識の定期的なお手入れ」をして考えてみてください。


マイカーを持っている人は、定期的にガソリンを入れ、洗車し、

フロントガラスについたごみを払い、オイル交換をしますよね。

また身体も、お風呂に入り、美容室に行き、

健康診断を受けるなど、定期的にお手入れをしているはず。


では自分の意識についてはどうでしょうか。

そろそろ意識の中に張られたクモの巣を取り払う頃ではないですか?


モチベーションを保つため、

成功に向かって自分をプログラミングするため、

あなたが毎日やっていることは何ですか?


がんばりましょう

リー・ミルティア

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