これがあなたの人生最後の表情ですか?
From:近藤広規
なんか、意味深なタイトルですが、
これは、フランスの信号無視撲滅キャンペーンで
使われたメッセージです。
人生最後の表情と信号無視撲滅キャンペーンが
どう関係しているかと言うと、、、
今、フランスでは信号無視がとても問題になってます。
歩行者のなんと41.9%が信号無視しているそうです。
せっかちな大阪人でも、二人に一人も無視してませんよね(笑)
これでは、交通事故の発生する確率が高くなるってことで、
歩行者に注意喚起する対策を考えました。
それで考え出された対策とは、これです。
赤信号で渡ったらパネルから車の急ブレーキ音!
すごいアイディアですよね。
そりゃ、急に車の急ブレーキ音が聞こえてきたら、
ヤバいと思って、音の聞こえた方を見ますよね。
当然、その時の自分の表情を想像したら、、、、
そこで、カメラでパチリ、
更に、それをすぐさま大型電子パネルに写し出され、
「これがあなたの人生最後の表情ですか?信号は守りましょう」
と言うメッセージ付き。
日本人なら恥ずかしく死にそうです。
こんな辱めを受けるくらいなら、信号無視なんかしません。
先程の動画は、フランスの交通局の
「交通事故防止キャンペーン」の
宣伝ビデオにも使われたそうですので、
二重の恥さらしです。
実際、フランス人にも効果あり、
歩行者の信号無視が減ったそうです。
今回使われた手法は、マーケティングでもよく使われてる
「パースペクティビング」という手法です。
パースペクティビングとは、
「自分が相手の立場に立って、
どんな気持ちになったら、行動が変わるのか?」
という視点で相手の感情(恐れや欲求)を理解し、
その欲求にこたえるサービスを提供することで、
購入につながる行動を指します。
通常の交通事故防止キャンペーンで
よくやってる信号を守りましょうでは、
信号無視する人には何も感情は動かされません。
だから、信号無視は減少しませんよね。
でも、今回の交通事故防止キャンペーンだと、
信号無視したら恥ずかしいと感情が動きます。
よって、そんな思いをしたくないと思うから
信号無視をしなくなるのは、誰でもわかります。
もし、あなたが商品の売れ行きが悪いと悩んでいるなら、
「信号を守りましょう」と売ってるせいかもしれません。
まずは、相手の立場に立つ(パースペクティビング)を意識して
「これがあなたの人生最後の表情ですか?
信号は守りましょう」
と売ってみると、あなたの見込み客は振り向いてくれるかもしれませんね。
PS
この動画も、かなりのインパクトがあるので、ぜひ見てください。
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