究極のネーミングスキル
今日のテーマは、究極の「ネーミング」スキルです。
事実、商品やサービスの名前を変えただけで、それが大ヒットに繋がることがあります。
逆にネーミングを適当にやってしまうと、どんなに素晴らしい商品も売れなくなってしまうのです。
エベン・ペーガンは、マーケティンググルとして、10年で100億以上の商品を販売してきました。彼もネーミングの重要性を指摘しており、1つの商品の名前を決めるのに数ヶ月かけることもあるそうです。
その中で彼が最も意識しているのが...
結果を表すネーミング
これはそのまま、商品名やブランド名などがお客さんが望む結果を表しているということです。
いくつか例を出すと...
Double Your Dating(ダブル・ユア・デーティング)
エベンが立ち上げた恋愛のブランドに"Double Your Dating"(ダブル・ユア・デーティング)というものがあります。これはまさに、「ダブル・ユア・デーティング」=「デートを2倍にする」というように結果を表しています。
スリムドカン
日本でも大ヒットしたダイエット食品に「スリムドカン」というものがありますが、これもまさに結果を表していて、商品名を見ただけでどんなベネフィットが得られるかを連想させてしまいますよね(笑)。ドカンとう◯こが出て、スリムになるというわけです。
ブルーベリーアイ
健康食品で「ブルーベリーアイ」というのもあります。これは直接的に結果を表す単語を使っているわけではありません。が、「ブルーベリーは目に良い」という多くの人が潜在的に持っている考えを巧みに利用しており、ベネフィットを連想させられますよね。
(注:本当にブルーベリーが目に良いかどうかは知りません)
頭韻、脚韻、リズム
さらにネーミングで意識すると良いのが頭韻、脚韻、リズムという概念です。
「頭韻」
は読んで字のごとく、各単語の頭で韻を踏む方法です。いくつか例を出すと...
Double Your Dating(ダブル・ユア・デーティング)
これは先ほど結果を表すネーミングの例でも出しましたエベンの恋愛系のブランドです。"D"という文字で頭韻を踏んでいますね。「ダブル・ユア・デーティング」と何度もつぶやいてみてください。単語の頭にある「ダ」と「デ」で韻を踏んでいるので、リズムが良いですよね。
Coca-Cola(コカ・コーラ)
誰でも知っている超巨大企業の「コカ・コーラ」も"C"という文字で頭韻を踏んでいます。「コカ・コーラー」と何度もつぶやいてみてください。「コ」と「コ」が重なってリズムを生み出しています。
Drive Your Dream(ドライブ・ユア・ドリーム)
これは一時期、トヨタがCMで打ち出していた有名なキャッチコピーです。これも"D"という文字で頭韻を踏んでいます。「ドライブ・ユア・ドリーム」、ドライブの「ド」と、ドリームの「ド」が重なっておりリズムが生まれています。
※余談ですが、「夢を推し進めるという意味のDrive」と、「車の運転という意味のDrive」もかかっている名キャッチコピーです。
Intel Inside(インテル・インサイド)
これはインテルのCMで話題になったキャッチコピーです。インテルのCPUがどんなパソコンにでも入っているというのを表すコピーですが、"I"で頭韻を踏んでいますね。「インテル・インサイド」、繰り返し言ってみてください。リズムもすごくいいです。
「脚韻」
も読んで字のごとく、各単語の最後で韻を踏む方法です。いくつか例を出すと...
Coca-Cola(コカ・コーラ)
先ほども出てきた「コカ・コーラ」。Coca と Cola の最後の文字は"A"になっており、脚韻を踏んでいます。「コカァ・コーラァ」ですね。つまり、「コカ・コーラ」は頭韻も脚韻も両方踏んでいる。さすが!としか言いようがありません。
インテル入ってる
これはインテルの日本版CMで使われた有名なキャッチコピーです。頭韻で紹介した"Intel Inside"のCMを日本で打ち出すときに、天才コピーライターが作ったのでしょうか?
「テル」という文字で脚韻を踏んでいますね。「インテル・入っている」、うーん、素晴らしいっキャッチコピーですね。
ネーミングは一大プロジェクト!
このようにあなたの頭にこびりついているネーミングには、ここで紹介したような要素が含まれているケースが多々あるのです。
でもここで紹介した秘密を知ってしまえば、あなたも自分で素晴らしネーミングを生み出せるでしょう。
実際、エベンは商品名やブランド名を作るのも一種のプロジェクトと考えており、常に思いついた言葉やその連想を書き留めるているそうです。
もしあなたが素晴らしいネーミングを作り出したいなら、そして大ヒット商品を作りたいなら、今日のポイントを意識して、お客さんの頭から離れないような名前が見つかるまで試行錯誤してみましょう!
PS.
ちなみにうちの双子の名前は 優光(ゆうひ) と 優月(ゆづき)。素晴らしいネーミングスキルかなぁ(笑)