富とお金 2019/11/20

投資は目標通りにならない?




こんにちは、石田です。


朝晩は冷え込みますが、
日中はとても過ごしやすい気候で
気持ちが良いですね。


ただ、巷では、
インフルエンザも流行り始めているようなので
体調は崩さないよう気を付けたいと思います。


さて、

このメールマガジンを読んでいる方は
普段何かしらの投資or投機に
取り組まれていると思います。

そこで今日は
「投資の目標設定はその通りにならない?」
というテーマでお話しさせていただきます。


収益、利益、利回り、年率、etc・・・。

表現は様々ですが、
簡単に言うと「儲け」の事です。


トレードコーチングなどでお話を聞いていると
この「儲け」に対して、

・今年は〇〇万円稼ぐ!
・年末までに〇〇%の利益を上げる!
・1カ月当たり〇〇万円儲ける!

等のように「目標を掲げる」方がいるのですが
実際には「目標を掲げること自体意味がなく、
その通りにならない」事をご存知でしょうか?


表現を変えて結論を申し上げますと、


「投資対象に対して
 自らがコントロールできない事象の割合が
 多ければ多いほど目標通りにならない」

ということです。

もちろん対応策はあるのですが、
なぜ目標通りにならないのか?
の仕組みを正しく理解しておらず、

できもしない目標をただやみくもに
目標設定している人がとても多いのです。


幾つか例を挙げてみます。


例えば、株や為替などに対する
長期的な投資や短期的なトレード(投機)。

マーケットが上昇するかどうかは、
個人投資家の力では一切コントロールができません。

株であれば、企業の価値が
必ず(100%)上昇することは

「どこまでいっても約束されない」

のです。


そう、自分でどんなに、
「上がれ!上がれ!」
と旗を振って応援しようが

「本当に上がるかどうかは
 コントロールのできない
 マーケットが決めること」


なのです。


それなのに、


「上がることを前提として目標設定したとしても
 その通りにはならない場合がある」


事は容易に想像できますよね。


短期的なトレードもそうです。

「対応できる(エントリー)時間帯に
 利益を得られるようなマーケットの値動きが
 『絶対に』10回出現する!」

と約束されていれば可能ですが、
そんな都合の良い話はありません。


数少ないチャンスがあったとしても

・たまたま仕事中で・・・。
・たまたまお風呂に入っていて・・・。
・たまたま映画館で映画を見ていて・・・。

等が重なれば、まったく目標通りに稼げません。

というか、そのようなものに対して
目標を設定すること自体無理があるのです。


不動産投資(賃貸業)でもそうです。


頑張ってやっと賃貸用の不動産を手に入れました。


ではその不動産は、


「必ず目標通りの利回りを上げてくれる!」


のでしょうか?



これも残念ながら


「入居者が自分の物件を選ぶかどうかは
 コントロールできない」


のです。


自分が不動産を取得したのと
同じくらいのタイミングで同じ地域に
もっと条件の良い物件が自分の設定した
家賃よりも安く募集され始めた場合、


物件を探していた入居者候補は
そちらに流れる可能性が高くなります。


半年間物件が空けば
「利回りは目標の半分となる」
わけですね。



では、このような様々な投資案件に
儲けの「目標設定」をすることは
不可能なのでしょうか?

もちろん絶対ではありませんが、
最初に申し上げた通り対応策はあります。

絶対に目標通りにはならないとしても
「設定した目標に限りなく近づける方法は存在する」
のです。


その方法とは、
「稼ぐチャンスに該当する部分の分母を増やす」
ということ。


詳細は割愛しますが、簡単に解説しますと・・・。


分母が増えれば、、、


「うまくいかない部分(稼げない部分)を
 内包したデータが目標設定時のベースとなる」

ので、目標設定は正しく機能するのです。


言い換えれば分母が少ないことで
「結果に偏りが生まれやすい」
ということですね。


例えば株の長期投資であれば、


「1〜2社の株だから
 偏りが生まれて目標通りにならない」


のです。


最低でも10社以上にすれば、そのうち、
上昇しない株が幾つかあったとしても


「上がらない株が幾つかあることを
 想定して目標設定をする」


ので少しは偏りを防げるでしょう。


短期的なトレードでもそうです。


月に10回であれば偏りが生まれて
目標通りにいきませんが、
月に100回以上あれば比較的精度の高い
目標設定をすることが可能になってきます。


もうわかると思いますが、不動産もそうです。


賃貸物件が1つだと偏りが生まれますが、
所有している賃貸物件の数が多ければ多いほど


「いくつか空室が存在することを
 想定して目標設定できる」


のです。


もうすぐ2020年を迎えますが、年初に、
投資or投機の目標を立てるつもりの方の
参考になれば幸いです。


それではまた!



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