富とお金 2018/03/30

痛みを打ち破る




昨日、上の息子たちを誘って息止めコンテストをした。ちょうど私はこの二人に水中推進コンテストでぼろ負けしたばかりだったのだ。(人間魚雷がプールの壁に当たって跳ねているのを想像してみてほしい。)

「息を止めるって?自分が勝てることをやりたいだけだろう?」と次男のパトリックが鋭い指摘をした。(私はクラブメッドの息止めコンテストで金メダルを獲った話を何度もして、彼らをうんざりさせていたのだ。)

私は気高く説得力のある戦術に出た。「怖気付いたのか?」と煽ってみたのだ。

彼らはこの一言に反応し、息止めコンテストに参戦した。私は第1回戦をいともたやすく勝利した。しかし私のタイムはたったの65秒で、クラブメッドの金メダル記録には届かなかった。それからさらに2試合が行われ、私は僅かながらリードしていた。私たちのタイムは1分10秒、1分25秒、そして1分30秒だった。そして4回戦になり、驚くことが起こった。なんとパトリックが1分50秒も息を止め、私たちを打ち負かしたのだ!

これは彼のそれまでの最高記録を25秒も上回る、驚くべきタイムだった。

息を40秒、または50秒止めるのは簡単だ。しかしその後は苦しくなってくる。そして1分15秒を過ぎた頃になると、自分が爆発しそうにさえ感じてくるものだ。1秒1秒が長く感じる。1分50秒まで達したということは、パトリックは凄まじいほどの苦しみに耐えたということである。

その後何が起こったか、おわかりだろうか?私は自分の命を危険にさらしたのだ。意識を失いそうになりながら、私は必死で水中に2分05秒潜っていた。

それからさらに2試合が行われた。最終的に私たちは2分18秒、2分05秒、そして1分38秒のスコアを打ち出した。(リアムはタバコを吸う!)

それは教訓的な体験だった。私は1分を経過したところで、完全な肉体的限界に達したと感じたのだ。私はこれ以上の苦しみには耐えられない、と確信したのである。

それでいながら、息子たちの健康な体と私自身の果てしない競争心のおかげで、私はタイムを2 倍に伸ばした。私の息子たちも同様である。

なぜあなたは水に潜らなければいけないのか


あなたが成功するために必要な特性として、忍耐力ほど重要なものはない。

想像力はあなたに夢を与えるが、同じようなビジョンを持つ人はほかにも数百万人いるだろう。率先力はあなたを始動させてはくれるが、ほかの何千人もがあなたと同時にスタートを切る。的確な判断力はあなたが道を踏み外さないよう導いてくれる。しかし的確な判断力を持つ人はほかにも数百人はいるはずだ。 最終的にすべての困難やトラブルを乗り越えるために必要なのは、忍耐力にほかならない。

自分が得意なことをするのにはなんの努力もいらない。しかし頂点に立つ…できる限り上のレベルで成功する…それは苦しみを味わうことを意味する。

苦しみとは、長期的に見れば失敗の最強の武器である。苦しみは、上を目指すすべての者に訪れるのだ。

自分のことを考えて欲しい。あなたが今までにやってきたこと、失敗したことを。そしてなぜだろうと問いかけてみよう。

トニー・ロビンズによると、人間にはたった2つの動機しかないそうだ。それは喜びへの関心と、苦しみへの恐れだ。この2つのうち、苦しみへの恐れの方が強いのだという。


あなたの現時点での実力と、あなたに秘められた可能性との間には2倍の差があるのだ。(ちょうど私と息子たちがそうだったように。)自分の中から今の能力の倍の力を引き出すのに必要なのは、忍耐力なのだ。

あなたの目標を見直してみよう。あなたがどのような苦しみを恐れているのか自分に聞いてみるのだ。飽きること?それとも激務?

失敗への恐れ?それとも成功への恐れ?


それについて考えてみるのだ。しかし考え過ぎてはいけない。あなたの肺が60秒を経過したところで苦しくなる理由を解明したところで、救いは得られない。自分自身をあともう少しだけ長く水中に潜らせることができて初めて、救いは訪れるのだ。

あなたが挑戦しようと思えば、それは可能である。

あなたがまだ実行できていない、大切な何かを始めることからやってみよう。そして15分間それだけに集中することを自分に約束しよう。15分以上やってはいけない。たとえあなたが心地よく感じなかったとしても、15分間はあっという間に過ぎてゆくだろう。そしてその15分間の努力は積み重なっていくのだ。

いつの日か、あなたは今日を振り返り、一体何が自分を思いとどまらせていたのかと不思議に思うはずだ。また、あなたは自分が達成したことを振り返るだけでなく、その道中で自分より才能のある人たちを何人追い越してきたかに気がつくだろう。

そして、何よりも大切だったのはあなたの不屈の精神であったと気がつくのだ。ローマ皇帝であり哲学者でもあったマルクス・アウレリウスが言うように、「その人に己の力で切り抜けることができないことは起こらない」のである。

私たちの最大のゴールや価値のある目標は、苦しみやパニック、疑念、心配の向こう側にある。そこに辿り着くにはスキルと野心が必要である。しかし何よりも、耐え抜く力が必要なのだ。

マーク・M・フォード

                Presented by インベストメントカレッジ

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