富とお金 2019/06/12

物事がうまくいっているときには立ち止まらない




ゲイリー・ノースはエッセーの中で、「どうすればシニア世代が限られた時間を有効に使えるのか?」という、私と同じ世代の人たちにとっては重要な問題を投げかけている。
そして彼は、「その答えは、定年後もやる気や目標を失わないことだ」と言う。

働く必要があれば、そうすればいい。銀行に最低5000万円の貯金がないなら(できればもっと多い方がいいが)働き続けるしかないが……けれど、がっかりしないでほしい。
あなたにぴったりの仕事なら、そこから大きな喜びを得ることができる。

仕事は楽しいものになるかもしれないのだ。そのコツはあなたが好きなことをして、そこから価値を見いだすことにある。

ゲイリーは、シニア世代になってから価値ある仕事に挑戦した人の例をいくつも挙げている。

*アーヴィング・ブラントはジャーナリスト兼脚本家であり、57歳のときに第4代アメリカ大統領ジェームズ・マディソンについての執筆に取り掛かった。1941〜1961年までの20年を要した執筆活動は、全6巻におよぶ決定的なマディソンの伝記となった。
その後、ブラントは『The Bill of Rights』(仮邦題『権利章典』)を執筆し、1966年に全米図書賞を受賞した。このとき彼は81歳で、1976年に91歳で死去した。

*ドゥマ・マローンは第3代アメリカ大統領トーマス・ジェファーソンの伝記を執筆し、83歳にして全6巻のうちの1~5巻でピューリッツァー賞を受賞した。彼はブラントと同じ57歳で執筆活動を始め、6巻を完成させたときには89歳だった。そして、94歳で亡くなった。

*ウィンストン・チャーチルは67歳で初めてイギリス首相に就任した。彼が2度目に首相になったのは1951年で78歳だった。また、彼は文筆家としても優れ、最も卓越した描写と文章力で歴史書を数冊執筆した。

*ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスは経済学者で、31歳のときに最初の大作を執筆した。彼はヒトラーがオーストリアを侵略する前の1941年にアメリカへ亡命し、一文無しの状態から這い上がってニューヨーク大学の教授に就いた。それから代表作を次々と執筆し、1966年85歳のときに最後の作品を出版した。彼の研究セミナーの卒業生であり弟子のフリードリヒ・ハイエクは、ミーゼスがおこなった研究をさらに正確に論じた理論によって、1974年にノーベル経済学賞を受賞している。

*最後はフィットネスのゴッドファーザーと呼ばれたジャック・ラランネだ。
「ジャック・ラランネの身体能力は考えたくない」とゲイリーは言う。それを理解するためにも、持久力の王と呼ばれ80歳を過ぎても鍛え上げられた彼の写真を検索してほしい。

ゲイリーは、「ジャックも白髪染めはしていたと、私を慰めないでくれよ。白髪があったって身体能力は落ちないからね」と、付け加えた。

晩年になってからも素晴らしいことを成し遂げた人は他にもいる。私の父親は79歳でスキーのレッスンを受け、80歳で映画に出演した。81歳のときには5ヶ所のバイパス手術を受け、それから肺炎になりインフルエンザにもかかった。しかし、その6週間後にはウエートリフティングをしてスコッチウイスキーを飲み干していたのだ。

あなたも前進あるのみだ。そのためには、楽しめる仕事を見つけよう。
それを手に入れれば後は楽なものだ。

マーク・M・フォード

                Presented by インベストメントカレッジ

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