富とお金 2019/08/07

問題解決能力を3倍に強化する方法




「MITスローン・マネジメント・レビュー」誌の記事(経営幹部のリーダーシップに関する記事)によると、優れた問題解決者は、問題によって脳を使い分けているということだ。

大きな決断を下す、またはプロジェクトを計画するには、基本的に3つのまったく異なる方法がある。

1.考える。これは、明確な問題と信頼できるデータがある場合に有効だ。例えば、ある電話サービスから他の電話サービスに乗り換えようとしているときなどが考えられる。

2.観察する。クリエイティブな解決策を直感的に必要とする場合に用いられる。例としては、既存のマーケット向けに新しいマーケティングプロモーションを開発したい場合などが挙げられる。

3.行動する。直面する課題がこれまでに経験したことがなく複雑であり、分析や視覚化をおこなっても確実な答えが得られない場合に使う。

この記事によると、思考先行型のアプローチは、科学、計画、プログラミング、データ操作に最適である。また、観察先行型は、アートとブレインストーミングに向いており行動先行型は、スキルを伸ばし、新たな事業を始めるのに向いている。

私は新規ビジネスや商品開発には、「まず行動する」タイプのアプローチを好む。そして、この記事は私の考え方が正しいことを裏付けている。

また、この記事では、ビジネスや個人の課題によって、必要となるアプローチが異なることが読み取れる。具体的にリーダーは3タイプに分けられる可能性があるということだ。ビジネスの運営を手掛ける思考先行型、マーケティングを担当する観察先行型、新規プロジェクトを手掛ける行動先行型だ。

ここで、はっきりと指摘しておかなければならない点がある。困難な決定を下すためにはアプローチは1つだけでなく、思考、観察、行動力を総動員しなければならない。それでも、最初にあなたが取るアプローチが、問題解決に向けて大きく影響することは間違いないのだ。

あなたの毎月のタスクリストを見てもらいたい。観察先行型のアプローチで遂行できるタスクはいくつあるだろうか?よく考え、想像力を働かせることで実現できるタスクはいくつだろうか?または行動あるのみというタスクはどうだろうか?

各項目の横に、いずれかのアプローチに関連する具体的な指示を書き出そう。

例えば、契約更新キャンペーンを成功させたい場合、各担当者が完了すべき責任範囲とその期限を明確にするために、電話会議をセッテイングする。

あなたのタスクが法的文書を再校することであるならば、「この文書に何を求められているか?」 「どんな点に注意すべきか?」などの重要な懸念事項について検討しながら、30分かけて書き直す作業をする。

そして、新しいプロモーションを考え出すようなタスクの場合は、類似しているが違った性質を持つ過去のプロモーションを30分かけて調べるのだ。

このようなアプローチをしばらく実践していくことで、この方法が習慣として身につくだろう。そして、あなたは自身の問題解決能力を強化し、より広範囲に活躍できるビジネスマンへと成長できる。

マーク・M・フォード

                                                Presented by インベストメントカレッジ

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