富とお金 2018/08/03

マスタープランを実行に移す




ジャック・ウェルチはGE(ゼネラル・エレクトリック)のビジョンを実現するためにマスタープランを用いた。この方法はビジネスの目標を達成する最善の方法だ。

マスタープランは、プロスポーツのコーチがリーグの優勝決定戦で今年や来年も勝てる見込みのないチームを率い、モチベーションを上げるために使う。不可能な夢を掲げて選手を鼓舞するより現実的だし、選手が望む長期の成功プランを示した方が士気も上がるのだ。

個人的な目標を達成するときにも同じプロセスが使える。

あなたも今日、時間を割いてマスタープランを作ろう。
成功への基礎的なことではなく、計画の詳細も決めるのだ。

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人生の目標に真剣に取り組むためにマスタープランを作ることは大切だ。あなたのビジョンと日常業務を結びつける約束になるし、人生の主要な目標を達成するために何をするべきか逐一教えてくれる。

マスタープランは大きくて漠然とした野望を、
・学ぶべきこと
・知るべきこと
・するべきこと
としてタスクに落とし込む役割を果たす。夢をタスクに置き換えるとロマンが失われるかもしれないが、夢に一歩ずつ近づいていることが分かれば気分が高まる。

マスタープランが上手くいった経験を話そう。

私は昔から目標としていたことを少しずつ成し遂げ、人生の第二、第三の目標も実現しつつある。詳細な計画を立てなければ、いつも後回しにしてきたような事柄だ。

今日やるべきことは、少なくとも1時間かけてマスタープランを作ることだ。必要ならまる一日かけてもいい。

まだ実行していないなら今すぐ始めること。死後どう思われたいかを考えてみるといい。あなたは人生で4つの目標を持つべきで、それらが最終目的と結びついているかを確かめよう。そしてこれからの5年でそれぞれの目標に向けてやるべきことを決める。そうすれば人生の目標に繋がる今後4、5年の方向が定まる。

4つの主要な目標を軌道に乗せるために今年実行することを考える。1年の目標が決まったら、それを月、週のタスクリストにして、それに基づいた今日のリストを見直し、修正、構築する。

タスクは
(1)「重要で緊急」
(2)「重要だが緊急ではない」
(3)「重要ではないが緊急」
(4)「重要ではなく緊急でもない」
のカテゴリーに分けられる。

日々のリストに「重要ではなく緊急でもない」が入っていないことを確かめよう。「重要ではないが緊急」のアイテムも減らすこと(自分のスケジュールをコントロールできていない証拠だ)。

しかし、もっと大事なのは「重要だが緊急ではない」にマーカーで色を付けることだ。このカテゴリー(「重要で緊急」ではない)にあるタスクは、真面目に働いている人でも終えることができず、人生の目標を達成できない要因になっている。

この方法は陳腐で打算的に見えるかもしれないが、実行しなくては始まらない。野心を実現できないのは、頭や要領が悪く、物事を難しく考えられないことが問題なのではない。むしろ複雑に考えすぎていることが問題なのだ。心の中で起こる多くの利益相反のせいで前に進めなくなる。

マスタープランはあなたの利益と行動を単純化してくれる。大切な目標に向け一歩進んだという充実感は、次の一歩を踏み出す糧となる。

マスタープランを洗練された(とても面白い)あなたの行動をチェックするシステムとして取り入れてもらいたい。

これまでよりパフォーマンスを高めたいなら(そして多くのことを達成したいなら)、やり方を変えるべきだ。夢を本当に叶えたいなら、今日やるべきことを明確にしなければならない。明日ではなく今日のことだ。そうすれば夢に近づける。

だからマスタープランを今日仕上げよう。それから毎日のタスクリストに反映させる。「重要でも緊急ではない」のタスクにマーカーで色を付け、それらが終わるまで家に帰ってはならない。そして明日もそれを繰り返すのだ。

マーク・M・フォード

                                                Presented by インベストメントカレッジ

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