富とお金 2019/08/23

ブランドに依存しない合理的な買い物、またはブランド品を買わないことであなたの知性を示そう




ずいぶん昔の話になるが、私のビジネスパートナーが高級車を買おうとしていた。私は車の雑誌を読んでいて、トヨタやホンダの新作の高級車が気になっていた。新しいトヨタのレクサスや日産のインフィニティのセダンは、メルセデスベンツやBMW(キャデラックはすでにだいぶ遅れをとっていた)に対抗するために、戦略的にマーケティングされていた。

そして、これらの日本車はすべての仕様において、ベンツやBMWをはるかに上回っていた。つまり、性能が優れている上に価格も安かったのだ。

時間をかけて詳しく調べる合理的な人なら、「日本車」を買うことが賢い選択だという結論に至っただろう。私はパートナーにこの考えを話し、私の意見を裏付ける情報も与えた。彼は私の話に感銘を受け、今乗っている車のリース契約が終わったらレクサスかインフィニティを買うと約束したのだ。私はこれで彼が200万円節約する手助けができたと思い満足していた。

だが2週間後、彼は新車のベンツに乗って駐車場に現れたのだ!

「なぜベンツにしたんだ?」と私は彼に尋ねた。彼は「賢い選択ではないことは分かっているよ」と認め、「でも、近所の評判が気になった。私のマンションではみんなドイツ車に乗っているので、金に困っていると思われるのが嫌だったんだ」と言った。

私はさらに、「でも日本車の方が優れていて割安であることは分かっているだろう?」と聞いた。彼は「もちろん分かっているが、近所の世間体というものがある」と言ったのだ。

私のパートナーは私が知る中でも最も毅然とし、賢明で、倹約家のビジネスマンだ。そんな彼でも他の多くの人と同様、メルセデスベンツという実体のないブランドの価値が合理性を上回ったのだ。ブランド品を持つことは、「私は金持ちだ」という世間へのアピールになるかもしれない。しかし、必ずしも良い判断、良い趣味であることを意味しない。

私たちはブランド名に上乗せの価格を払っている。それは本来の価格より10〜20%高いだけの場合もあれば(菓子、クリーニング、航空券)、50〜100%以上高くなることもある(化粧品、洗剤、処方箋、ホテル宿泊費)。そして、時に価格が2〜3倍になることもある(服、ハンドバッグ、酒、銃、ワイン)。しかし、あなたがブランドによる信用を必要としない、つまり自分のスタイルが決まっているなら、ブランド名に余分な金を払うことはまったくの無駄になる。

ブランドについて面白い事実がある。金持ちや有名人は、ブランドを必要としないのだ。彼らはブランドがもたらしてくれる名声をすでに手にしているので、好きな服やタバコ、車を選ぶことができる。皮肉にも名声を求める人たちには、それらがオシャレで魅力的に映るのだ。

私がブランドに依存していないとは言っていない。とても高価なカルティエの腕時計は、1900円のセイコーの腕時計より優れているわけではないし、なんなら半年おきに壊れる。それでも私はこの腕時計が好きで、腕につけると気分が高まる。

私が今回の記事で言いたいのは、ブランドの名声や心地良さのためにいくら使っているか、「金をかけすぎている」ものは何かを、たまには点検してほしいということだ。

あなたがブランド名で選ぶものが下のリストの中にあるだろうか?


・車
・宝飾品
・服
・住むエリア
・酒やワイン
・音響機器
・パソコン機器
・スポーツ用品
・化粧品
・食材
・薬
・医者
・芸術

あなたにも考えてほしい。リストはまだまだ続くはずだ。

マーク・M・フォード

                                                Presented by インベストメントカレッジ

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