あなたの人生から寄生虫タイプの人間を追い払う方法
人生を豊かにしようと活発で社交的になることで、あなたはいろいろなタイプの人を引き寄せるだろう。多くの人たちは、あなたが目的を達成するために手を差し伸べてくれるはずだ。そのなかには、生涯の友人になったり、最愛の人になる人物がいるかもしれない。あなたを導いてくれる人もいるだろう。
概して、人柄がいい人は、同じようにいい人を引き寄せるものだ。
しかし、あなたが成長の可能性に加えて、寛容な精神を持ち合わせていたら、また別のタイプを引き寄せてしまうかもしれない。それは寄生虫のような、たかり体質の人間だ。
寄生虫タイプの姿はさまざまである。あなたの親友や家族かもしれないし、従業員やビジネスパートナーかもしれない。ちょっとした知り合いやベンダー、顧客、もしくは先生かもしれない。そして、その人物はあなたの助けを必要としているのだが、それは一度や二度ではない。常にあなたからの助けを必要としているのだ。
寄生虫タイプの人間は弱さを認め、過ちを告白し、自分が抱えているたくさんの問題を自覚している。例えば、その人と会話をすれば、5分もしないうちに彼に襲い掛かった新しい災難の話を始めるだろう。
そのような人たちにとって、あなたは救済者だ。話を聞き、気にかけ、アドバイスをし、誰かを紹介し、お金を貸したりする。あなたがそうしてしまうのは、助けてあげられるのは自分しかいないと思っているからだ。そして、何より気分が良くなる。
常習的に手を差し伸べることの問題
目的達成型の人ほど、寄生虫タイプの人間を引き寄せやすい傾向がある。その理由は2つある。1つめは、目的達成型の人ほど手を差し伸べる機会を求め、寄生虫タイプはその機会を与えてくれることだ。人を助けてあげることほど気持ちいいことはない。そして、2つめは、目的達成型は複雑な問題を好む傾向にあることだ。寄生虫タイプは複雑な問題を提供してくれるし、それを解決することで感じられる知的で感情的な喜びは、人を助ける喜びと同じくらい大きいものだ。
ここで、寄生虫タイプの人たちについて、あなたが知っておくべき興味深いことを教えよう。それは、彼らがあなたを慕う気持ちよりも、あなたが彼らを慕う気持ちの方が大きいということだ。この手の人たちは、助けてくれた人たちに対していつも腹を立てていると聞いて、あなたはびっくりするだろう。彼らがなぜ腹を立て、どんな入り混じった感情があるのか(恐れや妬みもあるのだろうが)私には理解できないが、そのような状況を幾度となく見たことがある。
寄生虫タイプと、時々は助けを必要とするが自立した人間の大きな違いは、前者は決して問題を解決しようとしないことだ。常に都合が悪いことが起きたり、解決しなければいけないことがある。あなたがいくら時間やお金や知恵を出して最善を尽くしてあげても、彼らは自ら掘って落ちた穴から決して這い上がろうとはしないのだ。
あなたが寄生虫タイプの人間ならば、すぐに態度を改め、誰もあなたの面倒を見る責任などないことを自覚しよう。そして、望むものを手に入れるためには努力をしなければいけないという事実と向き合い、全力を尽くして手に入れる喜びを知るべきだ。
そして、もしあなたの周りに寄生虫タイプが1人いるとしたら、実際はもっといるはずだ。誰があなたにとって有害になるのか、よく考えてみよう。そして、彼らが寄生虫(あなたにとって何のプラスにもならない存在)なのか、手間のかかるパートナー(見返りはあるが、そのためにはたくさん世話を焼く必要がある)なのかを見極める必要がある。
あなたにたかってくる寄生虫みたいな人たちが分かったら、二度と彼らには関わらないと誓おう。今度、彼らが困ってあなたに助けを求めてきたら、次の2つのうちのどちらかを試してほしい。
1.共感するが救いの手は差し伸べない。
2.共感してから自分のトラブルについて話す。
どちらかを実践してみれば、彼らがみるみるあなたに興味をなくしていくのが分かるだろう。
寄生虫タイプの人は、すがっている相手が自分と同じくらい不幸だと分かった途端に逃げ出していくものだ。
それでも、あなたとの関係や友情が意味のあるものなら、彼らはきっと戻ってくるだろう。そうでなければ、戻ってこないだけだ。こうして人生から寄生虫のようなたかり体質の人を駆逐することで、あなたは(1)有意義な人間関係により多くの時間を割くことができ、(2)他人の数えきれないトラブルを背負うストレスから逃れられるのだ。さらには、機能不全に陥っていた人間関係が真の友情へと改善され、あなたの友人は自分で問題を解決できるようになるかもしれない。
ただ、1つ例外がある。もし寄生虫タイプがあなたの家族の一員ならば、家族の責任として面倒を見なければならないこともあるだろう。その場合、家族の役割分担を越えた面倒の見過ぎに気を付けなければならない。これはアルコールやドラッグの問題を抱える家族に対しても同様である。
締めくくりが憂鬱な文章で申し訳ないが、まあ仕方がない。
マーク・M・フォード
Presented by インベストメントカレッジ